閑人 原民喜

今日は原民喜の「閑人」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは纔か数頁の小説なんです。原民喜の作品を読むときは緊張感があって、読むのが苦しいところがあるんですけど、それが文体や技法の静謐さによって、ふつう読むことのできないところまで読ませてもらえているような気がするんです。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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頸の上のアンナ チェーホフ

今日はチェーホフの「頸の上のアンナ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 

ほとんどおじいさんみたいな紳士と、幼く貧しい女が結婚をした。それから……という話しなんですが。
 
 
チェーホフは、みずみずしい少女を描くのが上手いんです。本文こうです。
 

 新夫婦は修道院で二日を送って、都会に戻って来た。二人は官舎に住んでいた。モデスト・アレクセーイチが役所に出掛けた後では、アーニャはピアノを弾いたり、淋しさに泣いてみたり、寝椅子に横になって小説を読んだり流行雑誌の頁を翻したりして時をつぶした。
 
 
ここから先の描写が秀逸なんです。泣いたり怖がったりするヒロインなんですけど、少女の移り気な心情がみごとな文章に転化していて、読んでいてみとれました。
 
 
日本で言うところのハレとケガレの、この心情の差異の表現がすてきで、暗い心情で家に篭もっているところから、ダンスを楽しむまでの描写がすごいんです。貧しい娘と舞踏会という組み合わせは、物語の王道だなと思いました。ファンタジーと異なっているのは、チェーホフが「あの媚びるような、甘い奴隷的崇敬の表情をして彼女の前に立つのであった。」というように書くところとか、オチがアンチクライマックスになっているところだなあとか、思いました。ラストのヒロインの描写が、なんともいえず軽妙なんです。
 
 

 
 
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愛撫 梶井基次郎

今日は梶井基次郎の「愛撫」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これ1回紹介したと思うんですけど、もっかい掲載してみます。梶井基次郎は、現代にも地続きになっているような、ごく普通の日常の中から、神秘的なものを取りだす天才だと思うんです。
 
 
猫は、動いているものにウワッと反応して叩くクセがあって、泣いている女の子の涙がつたう頬をみて、その涙の落下の動きに反応して、バシッとほっぺを猫パンチする、らしいんです。というかそういう動画をこのまえSNSで見ました。
 
 
そういう猫の、獣なんだか、可愛さだけで出来ているのかよくわからない性質を、梶井基次郎が直感的に捉えていてみごとな短編です。猫の耳について、ギョッとすることを書いています。こういう小説、好きだなあと思いました。
 
 

 
 
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てのひら自伝 坂口安吾

今日は坂口安吾の「てのひら自伝」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ドストエフスキーは重度の賭博依存症だったらしく、どうして優れた長編小説を書ける人が、ギャンブラーなのかよく判らない、と思っていたんですけど、この随筆を読んでなんだか腑に落ちました。
 
 
不幸のほとんどは、怠慢や知識不足というよりも、運のみによって起きることが多い、という話しを聞いたことがあるんですけど、たとえば飛行機事故だったら、安全対策も整備も操縦も他人任せで、自分ではどうにもできないわけで、そうなると幸運を祈りつつ、目的に向かうしかない。
 
 
計画とか将来設計とか損得を重要視するのは、運が人生を大きく左右することを無視しているわけだから、あんまり意味が無いのかもしれないなあとか、本文とほとんど関係無いことを考えました。
 


 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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老ハイデルベルヒ 太宰治

今日は太宰治の「老ハイデルベルヒ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
題名の『アルトハイデルベルヒ』というのは、古き(良き)ハイデルベルクという意味で、これはドイツのマイアーフェルスターの演劇から引用したものです。古き良き都市ハイデルベルクになぞらえて、伊豆半島は三島の魅力を、太宰治は描きだしています。
 
 
学生時代に、太宰治は、友人佐吉さんのいる伊豆半島の三島が大好きになったわけで、その8年前の町と祭りと、貧しい人びとの様子を描いているのが、この『老ハイデルベルヒ』という作品です。
 
 
なんだか、バルザックの『ゴリオ爺さん』に描かれる、散財をしつくして一文無しになるラスティニャック青年のような、若き日の作家自身の姿を描きだす、太宰治なんです。太宰治はよく、過去の自身をモデルにして小説を書いています。若い太宰とすこし歳をとった太宰とが2人居る感じを描くのが、なんだか印象に残るんです。2人の太宰治が活写されている。
 
 
この『老ハイデルベルヒ』は、1940(昭和15)年3月に出されたもので、このころに『駆込み訴へ』や『走れメロス』などの名作を出しています。
 
 
作中に「八年間」と書いているので1932年ごろの三島を書いているはずなんですが、太宰治の正確な年表を調べてみるとこれは、1934(昭和9)年の25歳の夏の思い出を、描いています。略年譜には『夏、静岡県三島市の坂部武郎方に約一ヶ月滞在、「ロマネスク」を執筆。』と書いているので、この頃のことを今回書いていることは間違いないです。
 
 
太宰治にとって、三島はとても思い出深い町なんです。作中こう書いています。
 
 
  私のそれから八年間の創作は全部、三島の思想から教えられたものであると言っても過言でない程、三島は私に重大でありました。
 
 
太宰治はどこまで現実の模写をして、どこから先が小説の幻想なのか判らないような書き方をするんですけど、1934年と1940年との落差を描いている……というようにも読める。太宰は何よりも、佐吉さんという人が好きで、その明るい生き方を活写しているわけで、それが1940年の三島にはもう居ない。佐吉さんとの思い出が、この物語に活写されている。太宰治はこの小説の序文で「人間は誰しも、思ひ出のハイデルベルヒを持つてゐる。」と書き記しています。
 
 
祭りの日を描きだした場面が印象深いです。本文こうです。
 
 
  お祭の当日は朝からよく晴れていて私が顔を洗いに井戸端へ出たら、佐吉さんの妹さんは頭の手拭いを取って、おめでとうございます、と私に挨拶いたしました。ああ、おめでとう、と私も不自然でなくお祝いの言葉を返す事が出来ました。
 
 
ここから10数行の描写がじつに美しかったです。
 
 

 
 
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彼岸過迄(2)風呂の後(前編)夏目漱石

今日は夏目漱石の「彼岸過迄ひがんすぎまで(2)風呂の後〈1〜7〉」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
自分は酒が飲めないので、ちょっと気になったんですが、漱石は意外と酒の話しを書かないんですよ。あのいかにも酔っ払いのハナシが出てきそうな「吾輩は猫である」であっても、ほんの7場面くらいしか酒の話しが出てこないですし、猫がビールを飲んで悪いことが起きるシーンまであって、酒の面白さはほとんど描写されない。坊っちゃんにも、酒はほとんど扱っていない。草枕では主人公が酒を飲むシーンがない。その時代の娯楽状況でいえばもっとたくさん出てきて良いんですけど、あんまり出ない。
 
 
調べてみると、「それから」では主人公の代助がよく飲むんです。今回の「彼岸過迄」冒頭では、こんな描写でした。
 
 
  で、今夜は少ししゃくも手伝って、飲みたくもない麦酒ビールをわざとポンポン抜いて、できるだけ快豁かいかつな気分を自分といざなって見た。けれどもいつまでっても、ことさらに借着をして陽気がろうとする自覚が退かないので、しまいに下女を呼んで、そこいらを片づけさした。
 
 
主人公の敬太郎は酒があんまり飲めない。また作中で、こういう発言があって印象に残りました。
 
 
  不思議ですね。酒を飲まないくせに冒険を愛するなんて。あらゆる冒険は酒に始まるんです。そうして女に終るんです
  
 
それで、どういうふうに話しがはじまるかというと、昼日中から、銭湯で休息をしまくっている話しなのです。本文こうです。
 
 
  「僕の事はどうでも好いが、あなたはどうしたんです。役所は」と聞いた。すると森本は倦怠だるそうに浴槽のふち両肱りょうひじを置いてその上に額をせながら俯伏うっぷしになったまま、
「役所は御休みです」と頭痛でもする人のように答えた。
「何で」
「何ででもないが、僕の方で御休みです」
敬太郎は思わず自分の同類を一人発見したような気がした。それでつい、「やっぱり休養ですか」と云うと、相手も「ええ休養です」と答えたなり元のとおり湯槽ゆぶねの側に突伏つっぷしていた。
 
 
カフカの諸作とかドストエフスキーの『分身』にも似た、不思議な文章も記されています。本文こうです。
 
 
  敬太郎けいたろうはこのせながら大した病気にもかからないで、毎日新橋の停車場ステーションへ行く男について、平生から一種の好奇心をっていた。彼はもう三十以上である。それでいまだに一人で下宿住居ずまいをして停車場へ通勤している。しかし停車場で何の係りをして、どんな事務を取扱っているのか、ついぞ当人に聞いた事もなければ、また向うから話したためしもないので、敬太郎には一切がエックスである。
 
 
途中でさまざまに、奇妙な作中作であるかのような、挿話が挟み込まれるんです。これがひとつひとつなんだが印象深い。鈴の音を鳴らして山登りをする盲人の話し。門の閉じた深夜の寺にむかって、婚礼の時のような鮮やかな振袖を着て歩いて行った女。蛸たちに囲まれて、大ダコと決闘をしてピストルを連射したら、弾丸がするするすべって外れていった話し……。
 
 
敬太郎は大学を卒業したが仕事が無い。そうしてあらゆる仕事や奇妙な経験をし続けてきた男森本を、変に尊敬している。先達のほうでは冒険が得意なのだが、どうも学が無いから経験を生かすことができないと思っている。
 
 
敬太郎は、先輩にこう聞くんです。「あなたが今までやって来た生活のうちで、最も愉快だったのは何ですか」これについて彼が自分の経験を語ってくれるわけなんですが……。次回に続きます。漱石がもっとも愉快に感じたことは、なんだったのかなと思いました。正岡子規との交友の中になにかありそうです。
 
 

 
 
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彼岸過迄(1)序文 夏目漱石

今日は夏目漱石の「彼岸過迄(1)序文」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今日から、「彼岸過迄ひがんすぎまで」という漱石の代表作を読んでゆこうと思います。今回は、その序文です。
 
 
三四郎それから というのが漱石の前期三部作なんですが、この彼岸過迄というのは後期三部作の作品で、なんだか読むのが楽しみです。漱石は、「修善寺の大患」以降、内容の重い文学作品を描くようになったわけで、ぼくはどうも前期の作品「それから」あたりがいちばん好きなんですけど……、後期の作品の中でかなり代表的な作品がこの「彼岸過迄」なので、これはすごい小説なんじゃなかろうかと思いながら、今読みはじめているところです。
 
 
漱石は、大病をしたあとに二ヶ月間ゆっくり休んだのだと記しています。それでようやっと本格的に、この彼岸過迄を書きはじめることにした、ということを読者に対して、率直に記しています。体調や環境が整って、やっとちゃんとした小説を書けるようになってきた。本文にこう書いています。
 
 
  いよいよ事始める緒口いとぐちを開くように事がきまった時は、長い間おさえられたものが伸びる時のたのしみよりは、背中に背負しょわされた義務を片づける時機が来たという意味でまず何よりもうれしかった。
 
 
漱石は、後期に於いても、書くことが喜びであったのだと判って、なんだかとても嬉しくなりました。ぼくは漱石の小説を読むのがおもしろくてしょうがないところなんですが、後期作品はどうも重々しくてむつかしい。漱石は今回「久しぶりだからなるべく面白いものを書かなければすまないという気がいくらかある。」と書いています。これは楽しんで読めるんじゃないかなと思っているところです。また、漱石はこの序文に、ちょっとした創作論を書いているんです。本文こうです。
 
 
  ……ただ自分らしいものが書きたいだけである。手腕が足りなくて自分以下のものができたり、衒気げんきがあって自分以上をよそおうようなものができたりして、読者にすまない結果をもたらすのを恐れるだけである。
 
 
漱石は、素朴に自分らしい作品を書いて、読者に見せたいんだという。漱石は自分の読者はこういう人だろうと、考えている。本文こうです。
 
 
  ……自分の作物さくぶつを読んでくれる人は何人あるか知らないが、その何人かの大部分はおそらく文壇の裏通りも露路ろじのぞいた経験はあるまい。全くただの人間として大自然の空気を真率しんそつに呼吸しつつ穏当に生息しているだけだろうと思う。自分はこれらの教育あるかつ尋常なる士人の前にわが作物をおおやけにし得る自分を幸福と信じている。
 
 

 
 
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