字幕閑話 秘田余四郎

今日は秘田余四郎の「字幕閑話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
フランス映画に日本語字幕をつける仕事をしている、秘田余四郎の随筆なんですけど、なんだかおもしろいです。ものごとの黎明期には、ルールが決まっていないのでいろいろ変なことが起きる。公共放送が、番組中に商品名を言うことを禁じている理由も、これを読むとなんとなく納得できました。
 
 
なにかのことの始まりの描写って、いっつも興味深いなと思いました。映画産業の始まり方とか、ややこしいことが起きていて大変そうなんですけど、憧れます。
 
 

 
 
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http://akarinohon.com/letters/jimaku_kanwa.html
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こども風土記 柳田國男(17)

今日は柳田國男の「こども風土記」その17を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「ほんやらどう」という言葉は、てっきり語感が良いから使われている、オノマトペとしての言語だと思っていたんですけど、調べてみると伝統行事の名で、雪洞かまくらっていう意味もあるそうなんです。
 
 
このwikipediaに掲載されている写真が、ホンヤラ洞の正体なんだそうです。うーむ。よけい意味が判らなくなりそうな、幻想的な写真なんですけど。

 
「ホンヤラドウ」とか「ワアホイ小屋」とかいう、ふしぎな言葉の語源も、どうやら子どもが関わっている可能性が高いと。くわしくは本文を読んでみてください。こどもが作った歌が、じつに不思議ですよ。本文こうです。
 

朝鳥ほほほ 夕鳥ほほほ
長者どのゝ垣内かくちは
鳥もないかくちだ
やいほいばたばた
  
 
「やいほいばたばた」ですよ。大人には作れない言葉が、あるんだなあーと思いました。
 
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(16)

今日は柳田國男の「こども風土記」その16を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、大人の神事を子どもが盗んでいった、と書いたんですけど、どうも柳田はそう見ていない。そうではなくって大人の神事が子どもを中心にした神事に変化してゆき、子どもたちが、神事の時と遊びの時の区別を、まったくつけていない、そのためにやがて大人の神事が、子どもの遊びになってゆく、という進行だったようです。
 

子どもが大きい人から引継ひきつがれた行事と、単なる彼らの遊戯との境目さかいめは目に立たない。ただ年月がって一方がもうその重要性を認めず、おいおいに起りを忘れてしまうだけである。
 
また、モグラを農地から追いはらう行事があったわけですが、それが実質的な仕事なのか、あるいは踊りのようなものなのか、子どもにとっては仕事と遊びの境界は無くって、シームレスに繋がっている部分があった。
 
……この海鼠引きが、多くの土地ではもう純然たる正月遊びになっている。
 
という記述に驚きました。最初は仕事だったのに、縁起の良い遊びにまで変化している。
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(15)

今日は柳田國男の「こども風土記」その15を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
大人がやっていて大人が管理している仕事や祭りの中に、ちょうど成人しつつある少年が参加していって、それがだんだん子ども中心の遊びになってゆくことがある……。村の鎮守の草相撲というのがそれだったそうなんです。
 
 
最新のファッションが、大人から子どもに伝播して、やがておじいちゃんがなんとなく使ったりするようになる……というのは目撃したことがあるんですが、神事が子ども中心の遊びになってゆくところは見たことないです。当時の子どもにとっては、大人の仕事を盗むわけで、スリルのある遊戯だったのかもしれません。
 
 
柳田は、子どもが盗んだのでは無くって、大人が子どもに神事を任せているうちに、子どもの中でそれが遊びとして発展していった、と記しているようです。正確には本文を通読してみてください。
 
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(14)

今日は柳田國男の「こども風土記」その14を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
祭りにおいては失敗はとうぜんあり得ることで、むしろ弓競技などは成功の確率が低く、すぐやり直しをして、あたるまでやった。
 
 
ルールを細部まで見ているうちに、その古の祭りの興奮がこっちに伝わってくる。仕組みを解き明かすと、当時の心境が伝わってくるという、こういう文体が、あったんだなあーと驚きながら読んでいます。
 
 
チアリーダーみたいなものがアメリカのスポーツでは常識なんですが、日本の古い祭りには、声援者というのがあって「それを念人といっていた」そうです。念人!はじめて聞く言葉でした、念人。
 

すなわちめいめいの選手が勝つことを、心の中で念ずる役である。
 
この記述が印象に残りました。
 
ハマの遊びのように、ほとんと子どもだけしか面白がらぬ競技もあって、それがことごとく最初は神様の祭から出ていることは、子どもを愛する人々の回顧せずにはいられぬ歴史である。
 
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(13)

今日は柳田國男の「こども風土記」その13を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ネッキとかネンガラという遊びは、よく調べてみるとネットにもちゃんと記されていて、日本大百科全書(ニッポニカ)にもこの遊びが詳細に書かれていました。この遊びを、ネットで調べても判らないと思った主因は、いちばんはじめに記されていた「ねんがら」という方言だけを調べてしまったからみたいです。
 
 
この遊びがいつ消え去ったのか、ちゃんと調べてみたいなと思うんですけど、そういう場合は、本屋に行くよりも、アンケートとか専業農家を訪ねるフィールドワークをしないと無理なのかもしれません。ぼくが知りたいのは、日本以外の世界中でこの「ねっき」遊びはどのように発展して、どう消えて、どう残ってるか、なんですけど……。これはもうどんな図書館に行っても、日本語だけではたぶん判らないだろうなと思いました。
 
 
この、本で判るところの限界が、目の前に見えてくるのが、柳田國男の特長なのではないかと思いました。本文に書いているんですけど、田舎では柔らかい土に木を刺してこの遊びをしたけど、都市では鉄クギを固い地面に刺して遊んだそうなんです。ぼくの空想では、この遊びが消えた主因は、自動車が増えた時代のはずだ、ということです。自動車道路とこの「ねっき」遊びは、相性がすごく悪そうなので……。
 
 
子どもの「ねっき」遊びに似た仕組みの「ネングイ」というのは、大人たちの神事として残っているものなんだそうなんです。本文こうです。
 
 

つまりは成人の間ではただ形だけを残し、その面白さの方は子どものみが相続しているのである。
 
 


 
 
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こども風土記 柳田國男(12)

今日は柳田國男の「こども風土記」その12を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
昔は土の柔らかさや、土の状態を知ることが、重要な場合が多かったわけで、柔らかい土に枝をさして遊ぶ「ネッキ」あるいは「ネンガラ」というゲームが、子どもたちのあいだで流行した。けれども柔らかい土が人々の暮らしから失われて、コンクリートやアスファルトが増えてゆくと、この遊びも消え去っていった。
 
 
ちょうどPCがどの企業にも導入されていった20世紀末に、子どもたちはゲーム機に夢中になったわけで、大人たちの仕事と子どもの遊びは繋がっているところが多い。
 
 
それからもしかすると、ネットしか情報源の無いぼくたちが知らないだけで、「」遊びも、ネットが導入されていない農村の家々や、世界中にある豪農の庭先では、ごくふつうにこれを今も遊んでいるのかもしれないなあ……と空想しました。誰も言葉にしないところを柳田国男が書いているのだ、と思いました。
 
 

 
 
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