こども風土記 柳田國男(8)

今日は柳田國男の「こども風土記」その8を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
柳田國男の本を読んでいると、なんだかすごい言葉が出て来る。だれも使わない言葉があったりするんです。500冊ほどの辞書のどれにも載ってない文字がありました。おそらく国会図書館に所蔵された専門書になら、使われなくなった方言の意味が載っていると思うんですけど、ネット上にはこの言葉を使っている人が誰も居ない。
 
 
たった100年ほど前の田舎のできごとのはずなんですが、ネット上ではその正体を掴めなくなっている。柳田國男は、消えてゆきそうになっている日本人の習俗を書き残して、本にまとめたんだなあと思いました。限界芸術という言葉を聞いたことがあるんですけど、柳田の記しているのは、記録と記憶の限界の領域だなと思いました。ここから先はもう、なにも文字になっていない、ことばが消える寸前の領域を垣間見たように思いました。この記述が印象に残りました。
 

オシラサマという木の神は、ある土地ではぬのおおうた単なる棒であり、また他の土地では、その木の頭に眼鼻口だけを描いてある。そうしてこれをカギボトケという名などもまだ時々は記憶せられている。
 
 

 
 
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足跡 蔵原伸二郎

今日は蔵原伸二郎の「足跡」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは蔵原伸二郎という詩人が書いた七行の詩で、ちょっと自然科学のエッセーみたいな文章です。なんだか詩ではない文体で詩を構成していて、透明な印象がある詩なんです。
 
 

 
 
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ハイネ詩集(44)

今日は生田春月訳の「ハインリヒ・ハイネ詩集」その44を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ハイネは勇ましさよりも悲しさを表現している詩が多いと思うんですけど、今回は上手いことこう、勇敢な世界に生きるファンタジーの世界観を、詩の中に忍び込ませています。ハイネが、王様や騎士や「無限の国」について記しているんです。それでその王様はほんとうは、幼い羊飼いの子の夢見ている王様で、この繊細な詩の構造に見とれました。
 
 

 
 
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こども風土記 柳田國男(7)

今日は柳田國男の「こども風土記」その7を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
子どもと大人が、同じ遊びを、ちがう心もちでやっている例というのがある、と柳田國男が指摘しているんです。一読すると、宴会遊びについてだけ書いているような、今回の章なんですけど、よく読んでみると、国立歴史民俗博物館民俗語彙データベースに記されている、民間信仰の言葉が記されている。これを辿って調べてゆくと、遊びの原形になった、民間信仰における占いとの、共通項が見えてくる。
 
 
「カギボトケ」と「オシラサマ」というのと「ベロベロ」という言葉の意味を、国立歴史民俗博物館のデータベースでフリーワード入力して調べつつ、今回の「こども風土記」を読みました。
 
 
内容よりも、柳田國男の文章に魅了されました。こういう記述があります。 
 

成人と子どもと、同じ遊びをちがった心持こころもちで、持ちつづけていた例はほかにもある。……………

無心な者のすることには、うっかり看過みすごすことのできないものがいろいろある。
 
 

 
 
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早春 芥川龍之介

今日は芥川龍之介の「早春」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは芥川龍之介のごく短い掌編小説です。早春といえば、二月から三月初めの頃を言うんですが、まだ桜も咲かない季節の、男女のすれ違いを、芥川龍之介が描きだしています。待ち合わせすることの、むずかしさの描写は、携帯電話が普及して一挙に無くなったので、現代ではこの物語は通用しないのかなと思ったんですけど、たとえば携帯の電池が切れたり、電波の届かない山奥だったり、病院や拘置所に入ってしまったり、回線が繋がらなくなったときに、芥川龍之介の描く、待ち合わせで困る、という事態が起きるように思いました。
 
 
『十年はいつか流れ去った。』という記述から先の描写がすてきでした。こういう起承転結もあるんだなあー、と思いました。
 
 
……ほかに芥川龍之介の代表作は、『トロッコ』『鼻』などがあります。
 
 

 
 
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ハイネ詩集(43)

今日は生田春月訳の「ハインリヒ・ハイネ詩集」その43を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ハイネの詩を読んでいると、あらゆる物語の萌芽が、種のように凝縮されて封じこめられているような気がしてくるんです。この詩を育てて成長させてゆけば、なんだかすごい近代小説になったんじゃないかと思いました。
 
 
一八二四年に書かれた「山の牧歌」という詩の後半の、少女のちょっとこわがっているようすと、天使の挿話がみごとでした。
 

『こはいことなんかないよ、かはいゝ児
悪魔まものの力なんぞ何でもない!
昼も夜もおまへを、かはいゝ児
天使が番をしてゐてくれますからね!』


 
 
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こども風土記 柳田國男(6)

今日は柳田國男の「こども風土記」その6を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
柳田の考察を読んでいると、子供の世界には、意味を無視するランダム要素が色濃くあって、そこで言葉が変異してゆくところが描写されている。現代の発展途上中ネット社会と、昔の子ども世界はなんだか似ている気がしました。
 
 
童謡の作者は子どもたちである。1人で言葉を使うとあるていど理路整然としているんだけれども、3人だとか10人だとか100人になると、まったく想定外の運動をするようになる、その気配が、子どもたちの改作をしつづけてゆく童謡の世界にあるなあ、と思いました。
 
 
柳田國男は、変転し続ける子どもの感覚を、学者の言葉で解析してゆく。霊体と学者の二者を垣間見ているような印象がありました。
 
 
「地蔵遊び」という、かごめかごめに似た遊びに関して、柳田國男はこう記します。
 

……これは輪の子どもが口をそろえて「中の中の」の代りに、

御乗おのりやァれ地蔵様

という言葉を唱える。乗るとはそのへ地蔵様に乗り移って下さいということであった。そうするうちにまん中の児は、しだいしだいに地蔵様になってくる。すなわち自分ではなくなって、色々のことを言い出すのである。そうなると他の子どもは口々に、

物教ものおしえにござったか地蔵さま 遊びにござったか地蔵さま

と唱え、皆で面白く歌ったり踊ったりするのだが、もとは紛失物などの見つからぬのを、こうして中の中の地蔵様に尋ねたこともあったという。
 
 
どうも大人の遊びを、子どもが継承して童謡遊びとして定着したらしいです。じゃあ現代の大人の活動がどういうように子どもに反射されるんだろうか、と思いました。詳しくは本文をご覧ください。
 
 

 
 
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