源氏物語 玉鬘

 
 
今日は源氏物語の玉鬘(たまかずら)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
玉鬘は、夕顔の忘れ形見なのであります。いったん物語は17年前にさかのぼります。玉鬘の幼い頃が描かれ、そして成人するのですが、あまりにも美人で強引な求婚者があとをたたないのでした。この帖では、娘である玉鬘を、いかにして安心できる街へと避難させるのか、どうこどもを守るのか、ということが重要になっています。玉鬘はどうやって上京できるのか、というところに注目して読んでみて下さい。玉鬘は逃げ出すようにして、ついに上京します。上京したのちも厳しい環境で暮らさねばなりませんでした。それで源氏は玉鬘を養女として迎えることにするのです。


源氏物語を長年解説しておられる作家さんによれば、源氏がもっとも愛した相手は紫の上であるそうなのです。僕は鈍感なので、今まで読んでいてそのことに気付きませんでした。多くの源氏物語解説にもやはり、「源氏は紫の上をもっとも愛した」というようなことが記してありました。源氏は紫の上になんでも話します。源氏は、十七年前に亡くなった夕顔のことを思い出し、今生きている姫君たちのために衣食住を整え、それらのことを紫の上に相談します。


ところでこの帖で、長らく影をひそめていた末摘花が登場します。あいかわらず古風でしかもなんといいますか体裁の悪い末摘花……。源氏を幻滅させた、あの鼻が長くて赤い末摘花が、僕はどうにも気になるんですが。世の中には非の打ち所がない極楽なんてないわけで、幻滅した時にどうするのかというのがなんだかすごく重要だと思えるのですが。はじめて末摘花と接した時に、源氏は強い衝撃を受けて、そこからものの考え方が変わったように思えるのです。

  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏33歳の夏から35歳冬の話。源氏の息子夕霧が、12歳で元服を迎えた。しかし源氏は夕霧を敢えて優遇せず、六位にとどめて大学に入れた。同じ年、源氏の養女斎宮女御が冷泉帝の中宮に立后する。源氏は太政大臣に、右大将(頭中将)は内大臣になった。立后争いで源氏に敗れた内大臣は、大宮に預けている次女雲居の雁を東宮妃にと期待をかけるが、彼女は共に育った幼馴染の従兄弟・夕霧と密かに恋仲になっていた。これを知った内大臣は激怒し、雲居の雁を自らの邸に引き取り二人の仲を裂いてしまう。傷心の夕霧は、五節の舞姫(藤原惟光の娘)を垣間見、その美しさに惹かれて文を送った。その後、夕霧は進士の試験に合格、五位の侍従となった。また源氏は六条に四町を占める広大な邸(六条院)を完成させ、秋の町を中宮の里邸とした他、春の町に紫の上、夏の町に花散里、冬の町に明石の御方をそれぞれ迎えた。
 
 
 
 



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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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源氏物語 乙女

 
 
今日は源氏物語の乙女を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。

京都駅から歩いていける場所に、東本願寺の別邸・渉成園というのがあります。源氏物語の主人公のモデルともいわれている源融(みなもとのとおる)が暮らしていた邸そっくりに作られたのが、渉成園の庭です。源氏物語に登場する人々は、渉成園のようなところで暮らしていました。

渉成園
 

この帖でも、源氏の子である夕霧が登場します。十二歳で元服するんですが、父源氏は高い位を与えて楽をさせるよりも、学問や政治を学ばせることを重視しています。

ところで源氏の子である夕霧は恋をするんですが、その恋した少女がじつは、政治的にはややこしい相手なのです。親たちの政治的駆け引きなんて関係ない。恋がしたい、という少年少女が描かれています。

 
  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏32歳の秋から冬の話。藤壺の死去と同じ頃、源氏の叔父である桃園式部卿宮が死去したので、その娘、朝顔は賀茂斎院を退いて邸にこもっていた。若い頃から朝顔に執着していた源氏は、朝顔と同居する叔母女五の宮の見舞いにかこつけ頻繁に桃園邸を訪ね、紫の上を不安にさせる。朝顔も源氏に好意を抱いていたが、源氏と深い仲になれば、六条御息所と同じく不幸になろうと恐れて源氏を拒んだ。朝顔への思いを諦めた源氏は、雪の夜、紫の上をなぐさめつつ、これまでの女性のことを話して過去を振り返る。その夜源氏の夢に藤壺があらわれ、罪が知れて苦しんでいると言って源氏を恨んだ。翌日、源氏は藤壺のために密かに供養を行い、来世では共にと願った。
 
 
 
 



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源氏物語 朝顔

 
 
今日は源氏物語の朝顔を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
源氏の義理の母である藤壺が亡くなった頃に、朝顔の斎院という姫君の父も世を去りました。
ですから源氏は朝顔の姫君に心を重ねているのではないでしょうか。


朝顔の斎院という姫君は、とても位の高い女性であるようです。源氏が付き合ったり結婚したりした女たちよりもさらに高貴な人物のようで、そのことで紫の夫人が「自分より位の高い女が源氏の家系に入りこんでは、自分の居場所が無くなってしまうのではないか」と心配してしまうほどなのでした。


皇統の血を受けつぐ高貴な女王(朝顔の姫君)はしかし、自分のことを謙遜していて、「みずからはあるかなきかの朝顔」のようなものだ、と述べるのでした。女王(朝顔の姫君)は、源氏からの求婚を丁寧に断ってゆくんです。


源氏は、女王(朝顔の姫君)と懇意となって結婚しようとしています。だんだん、源氏の社会に於ける一夫多妻の結婚というのがおぼろげに判ってきたように思えます。小さな村を作ってそこに一緒に住んでください、というのが、源氏が求めていることの中心のようです。


源氏は、この朝顔の帖で、今は亡き藤壺の生涯を思いかえしています。女王(朝顔の姫君)や紫の夫人の側に、もう一人の見えない登場人物が居る、というような印象が残る帖です。


ところで、この帖で女王(朝顔の姫君)が「昔というものは皆夢でございまして、それがさめたのちのはかない世かと、それもまだよく決めて思われません境地にただ今はおります私ですから……」と言うのですが、なんとも不思議な言葉だと思いませんか。紫式部はそのあとこう書いています。

だからこの世は定めがたい、頼みにしがたいのだと、こんな言葉の端からも源氏は悲しまれた。

この帖では、「夢」が重要な言葉として何度も書き記されています。
 
 
 
  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏31歳冬から32歳秋の話。明石の御方は悩みぬいた末、母尼君の説得もあって姫君を源氏に委ねることを決断する。雪の日に源氏が姫君を迎えに訪れ、明石の御方は涙ながらにそれを見送った。二条院では早速盛大な袴着が行われ、紫の上も今は姫君の可愛らしさに魅了されて、明石の御方のことも少しは許す気になるのだった。翌年、太政大臣(頭中将と葵の上の父)が亡くなり、その後も天変が相次いだ。不安定な政情の中、3月に病に臥していた藤壺が37歳で崩御。源氏は悲嘆のあまり、念誦堂に篭って泣き暮らした。法要が一段落ついた頃、藤壺の時代から仕えていた夜居の僧が、冷泉帝に出生の秘密を密かに告げた。衝撃を受けた帝は、実の父を臣下にしておくのは忍びないと考え源氏に位を譲ろうとしたが、源氏は強くそれを退けた。
 
 
 



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源氏物語 薄雲

 
 
今日は源氏物語の薄雲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
この帖では、源氏と明石の君との間にできた娘を、どう育てるのかと言うことが大きな問題になっていて、現代社会で生じている問題と密接な関わりを持った物語であると思います。もともとの田舎で、子どもを育てることがどうしても出来ない、という状況で、子を想う母がどのように考えるのかということが描かれています。苦しいけれども子を優先する。現実には親の生活を優先しないと立ち行かない場合が多いと思うのですが、この物語では、明石の君が重大な決定をしています。


子どものことを考えると言うことは、未来の社会や個人の成長を、克明に想像するということで、これってものすごく難しいことですよね。実際に未来がどうなるかなんて、誰にも判らない。でも大人たちがなにかを決意することが子どもにとって大きな転機になりうる。


子どもが、皇族の宮廷社会に入ってゆくので母と別れる、ということは現代にはあり得ないことだと思いますが。それでも子どものために環境を変えるんだ、という大人たちの活動は、現代社会にも共通している問題だと思います。方法や考え方は違っていても、子どものためを思ってやってんだという人々の、さまざまな思いが込められている帖です。


この「薄雲」では、藤壺中宮(藤壺の女院)と源氏との別れが描かれていて、また源氏、藤壺、冷泉帝の三者には誰にも言えない大きな秘密が隠されて居るんです。じつは冷泉帝の父は、桐壺帝ではなく……。


この謎と離別とが、源氏物語54帖の中の、ひとつの大きな山場となっています。源氏にとって藤壺は最愛の人であったわけで、その悲しみをにび色の雲に投影して歌を詠んでいます。


これほど悲しいことがあった年ならば、桜も墨染めに咲いてくれと願った中宮(=藤壷)のことを思い出し、源氏はこのようにつぶやきます。
「庭の草花は残らず咲きましたよ。今年のような恐ろしい年でも、秋を忘れずに咲くのが哀れです」

  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏31歳秋の話。二条東院が完成し、源氏は西の対に花散里を移らせた。東の対には明石の御方を迎えるつもりだったが、明石入道は大堰川近くの山荘を修理して娘をそこへ住まわせることに決めた。ちょうど源氏が建てた嵯峨野の御堂も近くにあり、明石の御方は父入道を一人明石に残して姫君や母尼君と共に上京する。しかし源氏はなかなか大堰を訪れず、明石の御方は琴を爪弾き無聊を紛らわせていた。源氏は紫の上に気を遣いながらも、御堂の様子を見に行くとの口実でようやく大堰を来訪。明石の御方と3年ぶりの再会を喜び合い、また初めて見る娘の愛らしさに感嘆した。姫君を将来の后がねと考える源氏は、その出自の低さを補うためにも、一日も早く姫君を都へ迎えたいと考える。源氏から姫君を養女として育ててほしいと相談された紫の上は、元々子供好きなこともあり快く承諾するが、姫君と引き離される明石の御方の心を思いやって悩む源氏だった。
 
 
 
 



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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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源氏物語 松風

 
 
今日は源氏物語の松風を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 

源氏は大堰川を見て、亡命生活をしていた頃の須磨海岸のことを思い出したりします。源氏は、花散里と明石の君に二条東院を用意するんですが、明石の君は自分のもともとの暮らしと比べてあまりにも壮麗すぎるその新居に畏れ多くて、上京する勇気さえ出てこない。しかし源氏との娘が生まれているのだから、ずっと田舎で暮らしていてもどうにもならない。


ここで父親の入道が気転をきかせて嵯峨の大堰川に姫君を住まわせることにするんです。この帖でも、引き越すことが主題として描かれています。源氏物語では転居、というのがたいへんに印象深く描かれているように思えます。


明石の君と源氏との間には、一人娘が居るわけで、源氏はこの一人娘の赤ん坊が可愛くて仕方がないのです。 
いよいよ上京する明石の君を見送る、父入道のその別れの言葉に注目して読んでみてください。娘と孫の幸福を願って物語から去ってゆく父の姿があります。


明石の親子三代の描写が秀逸ですね。源氏の娘が成長してゆくシーンが描かれていますし、僕はこの帖を興味深く読んだんですが、みなさんはどの帖を読み込んだのでしょうか。


  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏31歳春の話。内大臣光源氏の後見のもと、斎宮は入内して梅壺に入り女御となった。若い冷泉帝は始め年上の斎宮女御になじめなかったが、絵画という共通の趣味をきっかけに寵愛を増す。先に娘を弘徽殿女御として入内させていた権中納言(頭中将)はこれを知り、負けじと豪華な絵を集めて帝の気を引こうと躍起になった。宮中でも人々が絵を批評しあうのが流行し、藤壺中宮の御前で物語絵合せが行われたのをきっかけに、帝の御前でも梅壺対弘徽殿の絵合せが華々しく催された。古今の素晴らしい絵が数多く出された中で、最後の勝負に源氏が出した須磨の絵日記はその絵の見事さと感動的な内容で人々の心を打ち、梅壺方が勝利を収めた。その後源氏は藤壺に絵日記を献上し、一方でいつか出家する日のことを思って嵯峨野に御堂の建立を始めた。
 
 
 
 



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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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源氏物語 絵合

 
 
今日は源氏物語の絵合を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
絵合わせというのは、読んで字の如く、「絵を見せ合う」ということのようです。広辞苑を引いてみるとこう記されています。

えあわせ【絵合】 ヱアハセ
物合(ものあわせ)の一。左右に組を分け、判者を立て、おのおの絵や絵に和歌を添えたものを出しあって優劣を競う。平安時代、貴族の間で行われた。
広辞苑 第五版 (C)株式会社岩波書店
 
 
冷泉帝は絵を好み、梅壺の女御の絵を愛好しました。
それで2つの勢力に別れて、絵画の競い合いとなる。2つの勢力というのがどういうものかを紹介しておきます。

1、梅壺の女御(光源氏の養女で冷泉帝の寵愛を受けている。のちの秋好中宮[あきこのむちゅうぐう]
2、権中納言[ごんちゅうなごん](=頭の中将[とうのちゅうじょう])と、娘の弘徽殿[こきでん]の女御
 
 
この帖で「泣かずにはいられない絵」というのが登場しますが、ぜひ見てみたいですね。どんな絵なのでしょうか。

  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏29歳の秋の話。源氏が帰京した翌年、常陸介(元伊予介)が任期を終えて、妻空蝉と共に戻ってきた。石山寺へ参詣途中の源氏は逢坂関で、空蝉の一行に巡り会う。源氏は懐かしさに空蝉の弟右衛門佐(元小君)を呼び寄せ、空蝉へ文を送った。その後も二人は文を交わしたが、やがて常陸介が亡くなり、一人残された空蝉は継子の河内守(元紀伊守)の懸想を避けて出家した。 
 
 
 
 



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源氏物語 関屋

今日は源氏物語の関屋を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。


この帖では、懐かしい空蝉との交流が中心となります。
空蝉というのは、第三帖で登場した人妻です。源氏からの逢い引きの誘いを幾度か拒んだ女です。しかしお互いに相手のことが忘れられない。

源氏は勢力を取り戻しつつあり、姫君達との関係性をより確かなものにしようと奮闘しています。一方で空蝉が苦境に立たされてゆく箇所です。その期間に於ける、空蝉の心情がどういうものか、という部分に注目して読むと興味深いのではないでしょうか。この帖は10ページと、少し短いストーリーです。あんまり短いので思わず2回読んでしまいました。


僕には当時の婚姻関係の常識が、やはりすっきりと理解できないのです。源氏と空蝉との関係はどういう誠実さを意味するのか。源氏のことを考えていると、なんだか禅問答をやっているような気分になってくるのは僕だけでしょうか。むしろ、作者の紫式部が零落する空蝉にたいして誠実なまなざしを向けている、ということのほうが際立ってみえてきますね。




前回のあらすじ(wikipediaより)

光源氏が須磨へ蟄居してから帰京後までの話。

源氏が都を追われ、後見を失った末摘花の生活は困窮を極めていた。邸は荒れ果てて召使たちも去り、受領の北の方となっている叔母が姫を娘の女房に迎えようとするが、末摘花は応じない。やがて源氏が帰京したが、末摘花は相変わらず忘れられたきりで嘆きに暮れる。そのうち叔母の夫が大宰大弐となり、叔母は末摘花が頼りにしていた乳母子の侍従を連れて行ってしまった。

年も改まって春になり、ある夜花散里を訪ねようと出かけた源氏は、途中通りかかった荒れた邸が常陸宮邸であると気付く。藤原惟光が使いに立ち、今も末摘花が変わらず待ち続けていたことを知って、心打たれた源氏は姫の元を訪れる。源氏は末永い庇護を約束して再びその世話をし、2年後に末摘花を二条東院に引き取った。



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