ファウスト(47) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(47)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
 
ファウストがついに完結です。おどろいたんですけど、あのファウストで有名な言葉「時よ止まれ、おまえは美しい」と、主人公はじつは宣言していないんですよ。そういう理想の瞬間を迎えたい、と記されています。そのために生きているかぎりどこまでも……という最期でした。
 
 
メフィストフェレスはありとあらゆる悪魔を呼んできて、ファウストの亡骸と魂をもらい受けようとするのです。しかしそこに天使たちがあらわれて……。くわしくは本文をごらんください。ここは日本の最も古い古典文学でもたしかにこれと同形の結末があるので、世界共通の物語だ、という感じがしました。ほんとに読み応えのある文学作品なので、興味のある方はぜひはじめから読んでみてください。今回、読みやすさを重視したシンプル表示の縦書き版というのを用意してみました。またamazonで紙の本を買って読むのがいちばん読みやすいかもしれません。
 
 
ゲーテはこの物語の後半で「母たち」という存在を悪魔に対置させたのですが、このクライマックスではその存在に連なる神秘的な展開がありました。懐かしい人もしっかりと登場します。ゲーテは最後、こう記します。
 
 
 永遠に女性なるもの、
 我等を引きて往かしむ。
 
 

 
 
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http://akarinohon.com/center/faust47.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキスト版はこちら
 
 

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※ 47巻で全話完結です。
 
 
  
 
 
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ファウスト(46) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(46)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
次回でファウストがついに完結です。前回、死霊が現れてメフィストフェレスと以後の成り行きについてを語り合いました。主人公ファウストは、いまわの際に一人、海にほど近い家で心安らかに農民たちの鋤の音色に耳をかたむけています。
 
 
悪魔は、これらの土地はいずれ亡びると考えるのですが、主人公はそう考えない。水路をしっかりと整備して豊かな土地にしようということをずっと考えつづける。毒に汚染された大地を整備して、人の住みよい世界を作ろうとしている。ゲーテはすごいことを書いているんですよ。その新しく豊かな大地はけっして「安全ではない」と言うんです。危機に向かい合って、生活と自由とを勝ち取る人々が生まれるだろうと、記しています。
 
 

 
 
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ファウスト(45) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(45)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
いよいよファウストの終幕です。前回、4人の女というのが登場したのですが、それぞれ特別な名前を持っています。不足・憂・罪・悩という4人です。罪という概念が女の形をとってなにかを言っていくんですけど。そのセリフがすごく粋というか、不思議というか、すてきなんですよ。
 
 
名を問われると「わたしの名は罪だ」と言う。戸が閉まっていて入れないという状態が判ると、ちょっと呆れかえって「わたしなんでもなくなるわ」と言う。みんなで一緒に逃げようということになると「わたしお前さんの傍に引っ附いて行ってよ」と言う。たしかに「罪」という存在がなにかいかにもやっていそうなことをするなあーと思いました。
 
 
主人公ファウストは、これらの概念的なものたちの存在を察知しながら、自身の人生について振り返ります。まやかしから解放されて、自然界に向かい合って暮らしてゆければ、それが生きる価値としてもっともふさわしいことだろう、とファウストはつぶやきます。ほんとに詩の言葉で編み出された物語なので、主人公の言うことがいちいち詩として質が高いんですよ。いちいちうなりながら読んでいます。これ読み終えたらもう、こうやってゲーテの詩は読めないんだなーと思うとじつに残念でしょうがありません。主人公はこう述べます。
 
 
 夜が己を夢の網に捕えてしまう。
 心嬉しく新草の野を見て帰れば、鳥が啼く。
 なんと啼くか。凶事と啼きおる。
 
 
そうして全てが過ぎ去って「憂い」という女だけがファウストのそばに佇んでいるんです。憂は、そっと息を吹きかけて、彼の眼をふたぎ、めしいだファウストは暗闇の中で、あるものを見ます。森鴎外訳の原文はこうです。
 
 
 夜が次第に更けて来たらしい。
 だが心の中には明るい火が赫いている。
 
 
ファウストは、大地を耕すよう、鍬を鋤を手にとろうと人々に告げます。
 
 

 
 
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ファウスト(44) ゲーテ

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前回、悪魔と共にあった主人公は、恐ろしい事態に遭遇しました。「あの家をもらい受けたい」という希望が悪魔の介入によって「あの家を強奪する」という事態へ発展し、争いのさなか全てが灰になってしまったんです。
 
 
ファウストは力を得る過程で多くの大切なものを滅ぼしてしまった、という事実に気付きます。ほんの数ページの描写でしたが、この物語だけで映画一本分くらいの時間が凝縮されていると思いました。ゲーテは小説家であり詩人で、この物語は詩劇という形式で記されています。前回の挿話は、長いものを短い言葉へと凝縮する詩の力が発揮されていて、まさに壮大な詩だと思いました。
 
 
小さなエピソードに驚くべき広がりがあるんですよ。
 
 

 
 
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ファウスト(43) ゲーテ

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このファウストはあと5回ほどで終了です。前回、老いたファウストが宮殿でメフィストフェレスと語らいあっていました。この作品では、ファウストの若々しい時代から老いきるまでを書いていて、同時に作者のゲーテも20代からこの物語の初稿を書きはじめて、80歳頃になってやっと第二部の最終稿を書き上げたというのがすごいと思います。60年間ほどの時間をかけてこの大作が作られているんです。
 
 
物語終盤のファウストというのは、ゲーテ自身が抱えていた老いの問題と、近い内容が描かれているかもなあと思いました。ファウストはもはや老いきっていて、終の棲家を得るのに、菩提樹の木の側にある老夫婦の家が良いから、あれがほしいなどと、かなり子供じみたことを言うんです。
 
 
旧約の列王記に「ナボトのぶどう畑」という話があって、イスラエルの王様が農民に「お前の葡萄畑を俺にくれ」と言ったんですが、「先祖から受け継いできた土地はゆずれません」と断られて、さすがの王様でも先祖代々受け継がれてきた土地だけは、奪うことが出来なかったという話があるんです。前回はその話を、主人公と悪魔とがしてたんです。
 
 

 
 
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ファウスト(42) ゲーテ

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前回、旅人が老夫婦の家を訪れました。この老夫婦は、かつて海で遭難した時に助けてもらったという恩があるんです。旅人は老夫婦から不可思議な話を聞きます。
 
 
いぜん主人公ファウストが、人生で最大の願いというのを明言したんですよ。それは、あの、水上の治水都市を作りたいという、そういう願いだったんです。ゲーテは直接「ヴェネツィア」だとはいっさい述べていないんですが。ヴェネツィアの治水都市や、あるいはオランダの干拓地ポルダーのような、自然界にも敵にも負けない生活というものを作りたい、というのがファウストの目標なんです。
 
 
他国に攻め入れられず、そのうえ豊穣な都市を作るためには、どうしても水辺にですね、洪水を制する都市を作らねばならなかったわけで、実際に非常に長い年月をかけて、現代の水の都ヴェネツィアができ上がったわけなんですが、ゲーテはそういう自然災害や戦争を防いでゆく人間のなりわいというのを描こうとしたみたいです。
 
 

 
 
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ファウスト(41) ゲーテ

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この物語ももう終盤なんですが。前回、動乱の渦中に新しい登場人物「はやえ」と「はやとり」という2人が登場しました。この物語は、文学の常識というか定形を破っているというか、他に類を見ないような作り方をしているんじゃないかと思うんですがどうなんでしょうか。ふつう、自分が読み慣れた物語では、登場人物は少ないほうが印象が強くなってゆくと思うんですが、ゲーテはほんとに新しく登場させ続けるんですよ。
 
 
はやえとはやとりは、混乱した状況で宝を盗んでゆくんです。戦はなんとか終わるのですが……帝がその後処理に追われている最中、部下から重大な進言を受けます。悪魔と共に国を動かすというのは、いかがなものか、という指摘です。帝は悩みます。あのー、前回の話は火事場で財宝を盗まないとどうにもならないという2人の人生が、印象的でした。すぐに話が他の登場人物に移ってゆくのですが、この2人だけが主人公でも、この先いくらでも物語が進展してゆきそうだと思いました。
 
 

 
 
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