源氏物語 花散里

 
 
今日は源氏物語の花散里を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 

扉絵の写真は桜の花なんですが、この物語では橘の花が描かれています。
橘の花ってこんな花です。

源氏は政変の中厳しい立場に置かれ失意の底に居るのですが、この巻では心安らぐ恋愛が描かれています。
ふたたびの恋愛というのがこの巻の中心にあると思います。父のことを思い出しながら、源氏はかつて恋仲だった花散里と懐かしい過去を語らいます。
 
 
  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
光源氏23歳秋9月から25歳夏の話。

源氏との結婚を諦めた六条御息所は、娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意する。紫の上と結婚した源氏も、さすがに御息所を哀れに思って秋深まる野の宮を訪れ、別れを惜しむのだった。

斎宮下向から程なく、桐壺帝が重態に陥り崩御した。源氏は里下がりした藤壺への恋慕がますます止みがたく忍んでいくが、藤壺に強く拒絶される。事が露見し東宮の身に危機が及ぶことを恐れた藤壺は、源氏にも身内にも知らせず桐壺帝の一周忌の後突然出家した。悲嘆に暮れる源氏は、右大臣家の威勢に押されて鬱屈する日々の中、今は尚侍となった朧月夜と密かに逢瀬を重ねるが、ある晩右大臣に現場を押さえられてしまう。激怒した右大臣と弘徽殿大后は、これを期に源氏を政界から追放しようと画策するのだった。 
 
 
 
 



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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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山月記 中島敦

 
今日は中島敦の山月記を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。中島敦は幼い頃から漢学を熱心に学んでいた作家です。
これは1942年に作られた物語で、日本の文学全集には必ずと言っていいほど掲載される有名な作品です。
「詩人になりたかった」という男が虎になると言うとても不思議なストーリーです。
原形は、中国の『人虎伝』で、漢文を研究し尽くした中島敦がこれを日本向けの物語に編み直しています。
なにか孤独な男をけんめいに描いているように思うのですが。たいへんに格式高い漢文調の物語です。今回は、旧字旧仮名遣い版を公開してみました。迫力のある文章です。10数ページと短いですので、ぜひ読み通してみてください。
 
 
 



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源氏物語 榊  

 
 
今日は源氏物語の榊を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは54巻中の10巻目にあたります。まずは源氏物語のおおまかなあらすじを振り返ってみます。父である帝と母の更衣から生まれた皇子がこの物語の主人公です。この皇子は賢くまた美しい人物であったのですが、高麗人(こまうど)に未来を占ってもらうと大変に奇妙な宣告を受けるんです。第一帖の桐壺の巻での出来事です。皇子はこのように未来を宣告される。

「この子は帝王という無上の位につく相があるが、それでは国が乱れるかもしれない。かといって臣下として帝王を補佐する人でもない」

支配し司るものでもなければ、支配され仕えるものでもない。どちらかの道しかないのに、どちらでもない。本来そんな人はいない。それで帝は、この皇子を親王ではなく源氏とした。これがとても奇妙な物語の始まりであるわけです。すこし、話の筋が判りにくいかと思うので、この巻の大まかなあらすじを書いておきます。


生き霊となって葵の上を呪い殺してしまった六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は源氏との濃い恋愛にピリオドを打って伊勢に去りました。また、帝が崩御して政権は源氏や左大臣の政敵である右大臣へと移り、源氏がもっとも愛するところの藤壺は出家します。源氏はそれまでの開放的な恋愛とは異なる静かな暮らしをはじめます。源氏は詩作で心を潤し、法華経を真面目に学んだりします。


僧侶が教える「法華経を我得し事はたき木こり菜摘み水汲み仕へてぞ得し」というのは、「たき木を集めたり、菜を摘んだり、水を汲んだりして仕えることが、すなわち本当の学びであった」という意味です。



 
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
 
桐壺帝が譲位し、源氏の兄の朱雀帝が即位する。藤壺中宮の若宮が東宮となり、源氏は東宮の後見人となる。また、六条御息所と前東宮の娘(後の秋好中宮)が斎宮となった。

賀茂祭(葵祭、4月 (旧暦)の中の酉の日)の御禊(賀茂斎院が加茂川の河原で禊する)の日、源氏も供奉のため参列する。その姿を見ようと身分を隠して見物していた六条御息所の一行は、同じくその当時懐妊して体調が悪く気晴らしに見物に来ていた源氏の正妻・葵の上の一行と、見物の場所をめぐっての車争いを起こす。葵の上の一行の権勢にまかせた乱暴によって六条御息所の牛車は破損、御息所は見物人であふれる一条大路で恥をかかされてしまう。大臣の娘で元東宮妃である御息所にとってこれは耐え難い屈辱で、彼女は葵の上を深く恨んだ。

その後葵の上は、病の床についてしまう。それは六条御息所の生霊の仕業だった。源氏も苦しむ葵の上に付き添ったが、看病中に御息所の生霊を目撃してしまい愕然とする。8月の中ごろに葵の上は難産のすえ男子(夕霧)を出産するが、数日後の秋の司召の夜に容体が急変し亡くなった。火葬と葬儀は8月20日過ぎに行われた。

葵の上の四十九日が済んだ後、源氏は二条院に戻り、美しく成長した紫の君と密かに結婚する。突然のことに紫の上は衝撃を受けてすっかりふさぎこみ口をきこうともしなかったが、源氏はこれを機に彼女の素性を父兵部卿宮と世間に公表することにした。
 
 
 
 



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石川啄木 一握の砂

今日は石川啄木の歌集『一握の砂』を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
石川啄木は、岩手出身の歌人・詩人です。岩手山やふるさとの村のことを歌いあげた和歌や、都会での貧しい暮らしを描き出した和歌が有名です。中学校に通っていた頃、啄木は明星という文芸誌に載っている与謝野晶子の短歌に感銘を受けて文学を志したようです。与謝野晶子を読んで実生活でも恋愛に目覚めたようで、そのころに熱烈な初恋をしています。その中学時代の初恋の相手が、のちに妻となる堀合節子です。啄木は与謝野晶子に夢中になりすぎて、学校の勉強が疎かになってしまい、そのかわり恋愛を成就させて初恋の相手と結婚しました。14歳で恋をした相手と、大人になってから結ばれるなんてすごいですね。ちょっと想像しただけでも、なんだかすがすがしい恋愛だったのだろうと思います。


この堀合節子との出会いが石川啄木の文学に大きな影響を与えました。しかし、啄木は学歴や仕事や健康に恵まれず、貧しい暮らしの中27歳で病死してしまいます。『一握の砂』は、このつらい生活やふるさとの美しさを純粋に歌った551首からなる歌集です。
 
 

ぜひ本文をお読みください。 
 






 
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種田山頭火句集 草木塔 四

今日は種田山頭火の句集『草木塔』四を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
種田山頭火は旅と創作が結びついている人物です。
 
 
12月10日からの約1ヶ月間青春18きっぷが使えるようになっていますよね。僕はたまたま通りかかったチケット屋さんでこれを買ったんですが、まだ1枚も使っていません。青春18きっぷは1万円程度で九州から北海道まで、行こうと思えば行けるきっぷです。たとえば東京から、種田山頭火の生まれ故郷である山口県防府まで1日で行けるんですよ。旅費はたったの2000円くらいです。ジョルダンとかで調べると、1日でどこまで行けるのかが判ります。鈍行に乗ってひたすら列車の旅をするわけです。人によっては4時間新幹線に乗っているだけでも疲れるそうですが、僕の場合は1日9時間以上電車で移動するとしんどくなってきます。8時間くらいの移動だとかえって楽しいです。人によってどのくらい乗れるかは違うようです。すごい人になってくると関西から北海道まで行って宿無しで帰ってくるそうですがヘタしたら凍死しますね。ジョルダンと楽天トラベルを使うと、かなりの電車旅行マニアになれるかと思います。なれたからどうしたという感じですが、種田山頭火みたいに自由律俳句か何かにめざめるかもしんない。


貧乏旅行というのはけっこうおもしろいんですよ。総額1万円くらいでかなり遠くまで行けて楽しめます。楽天トラベルで調べてみると判りますが、京都駅付近でも1日3千円以下で泊まれたりするんです。何だか妙に個人旅行のお薦めしてしまいますが、宇治の源氏物語ミュージアムとか、清水寺から八坂神社まで歩いてみるとけっこう楽しいんじゃないでしょうか。高速バスだとまちがいなく目的地まで行けます。初めての個人旅行で体力に自信がない場合は、新幹線を使うことをお薦めしますが。


種田山頭火は様々な特徴を持つ人物です。禅僧として日本中を托鉢して旅したというのが有名ですが、その前は実家の造り酒屋を営んでいましたし、ツルゲーネフやモーパッサンの翻訳をしていたりするんです。
 
 

 
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源氏物語 葵  

 
 
今日は源氏物語の葵を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
この葵の巻から、物語の雰囲気が変化しています。
今までの物語の中心となっていたものを一言で述べると「源氏と女たちのあいだでさまざまな婚姻と別れがあった」ということになると思います。僕は今回はじめて源氏物語を読み進めているので、これはいったい、どういう物語なんだろうかと思いながら編集・公開して読み進めているのですが、一夫一婦制がメインの現代社会では理解しにくいところがあると思います。昔から古典に親しんできている方なら当たり前かも知れませんが、かつての家は全く違うものでした。ですから『異なる世界を知る』ということが古典の基本であるようです。源氏物語を解説する本を図書館で借りてみて、幾つか読んでみたのですが、源氏物語を楽しむに於いて重要なのは、平安時代の婚姻や家族構成が今と全く違うということをあらかじめ知ってから読んだほうが良い、ということのようです。
 
 
平安時代の「誠実」と、現代の「誠実」がかなり違う。平安時代には位の高い男が数多くの女達と懇意となって契ることは、これは誠実そのものだったわけなのです。ところが現代の男が、あちこちの女に手を出してセックスをしているとこれは異常な事態に発展するというか、家が大変なことになる。社会が違うのに、同じことをしようとすると大変なことになってしまうのです。
 
 
少しだけ、かつての婚姻の実態を紹介しておきます。
万葉集の書かれた奈良時代には、男が女の家に、夜に来て早朝に帰る、というのが常識でした。女は自分の家にいて、男が夜にやって来る。生まれた子供を世話するのは女とその一族だけです。
 
 
この「訪婚」とか「妻問い婚」と呼ばれる婚姻関係が当たり前でした。この時代、女が契る男を選ぶときは、精子バンクのリストから男を選ぶのに少しだけ似ていたかも知れません。体格が良かったり、教養があったり、一族と似ていなかったり、印象が良いということになると、女は門を開いて家に招きいれた。一夜だけ。
 
 
これが奈良時代の妻問い婚というものです。これはいろんな国で行われていた方法だったようです。源氏物語の書かれた平安時代にもこの婚姻形式が残っているのですが、これとは違う、新しい家のあり方が生まれます。それは生活が苦しくなってきた貴族の女を、男の家に迎え入れるという婚姻の形です。これが今までにない家の形として誕生したのが平安時代です。
 
 
この葵の巻では、不慮の事件が中心となっています。どうぞ本文をお読みください。
 
  
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
如月に紫宸殿で催された桜花の宴で、光源氏は頭中将らと共に漢詩を作り舞を披露した。宴の後、朧月夜に誘われふと入り込んだ弘徽殿で、源氏は若い姫君と出逢い契りを交わす。素性も知らぬままに扇を取り交わして別れた姫君こそ、東宮への入内が決まっている右大臣の六の君(朧月夜)だった。一月後、右大臣家の藤花の宴に招かれた源氏は装いを凝らして訪れ、歌を詠みかけて目指す姫君を見つけ出した。
 



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登場人物表

源氏物語 紫式部作 與謝野晶子訳
 
第一帖 桐壺
第二帖 帚木
第三帖 空蝉
第四帖 夕顔
第五帖 若紫
第六帖 末摘花
第七帖 紅葉賀
第八帖 花宴
第九帖 葵
 
 
 
 






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源氏物語 花宴  

今日は源氏物語の花宴を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。

この巻では、源氏が桜の宴の夜に藤壺に逢えず宮中を迷い、朧月夜に出会います。
朧月夜という女は、政敵である右大臣の6番目の娘、六の君とも記される人物のことです。この若い姫君と源氏が契るのです。しかも誰かはっきりする前に契ってしまう。すごい恋愛模様ですね。作者のことを記した紫式部日記には死を悼むということが中心になっています。その死を乗り越えるように源氏物語の「恋」が表現されているように思います。死を実感するほどに、紫式部は色恋に重点を置いたのではないかと思います。


源氏は、朧月夜らしき女にこう呼びかけます。

「あづさ弓いるさの山にまどふかなほの見し月の影や見ゆると」

これは、「あの弓張月の夜のあなたに、また逢えるのではないかと思って、つい迷い込んでしまったのです」という意味です。
すだれの内側から朧月夜はこう答えます。

「心いる方ならませば弓張の月なき空に迷はましやは」

これは、「思いをかけてくださるのなら月のない空でもお迷いになるはずはありませんわ」という意味です。これを聞いて、源氏は「やっぱり朧月夜だった」と喜ぶのです。




前回のあらすじ (wikipediaより)


世間は朱雀院で開かれる紅葉賀に向けての準備でかまびすしい。桐壺帝は最愛の藤壺が懐妊した喜びに酔いしれ、一の院の五十歳の誕生日の式典という慶事をより盛大なものにしようという意向を示しているため、臣下たちも舞楽の準備で浮き足立っている。

ところが、それほどまでに望まれていた藤壺の子は桐壺帝の御子ではなく、その最愛の息子光源氏の子であった。このことが右大臣側の勢力、特に東宮の母で藤壺のライバル、また源氏の母を迫害した張本人である弘徽殿女御に発覚したら二人の破滅は確実なのだが、若い源氏は向こう見ずにも藤壺に手紙を送り、また親しい女官を通して面会を求め続けていた。

一方で、藤壺は立后を控え狂喜する帝の姿に罪悪感を覚えながらも、一人秘密を抱えとおす決意をし、源氏との一切の交流を持とうとしない。源氏はそのため華やかな式典で舞を披露することになっても浮かない顔のままで、唯一の慰めは北山から引き取ってきた藤壺の姪に当たる少女若紫(後の紫の上)の無邪気に人形遊びなどをする姿であった。

帝は式典に参加できない藤壺のために、特別に手の込んだ試楽(リハーサル)を宮中で催すことに決める。源氏は青海波の舞を舞いながら御簾の奥の藤壺へ視線を送り、藤壺も一瞬罪の意識を離れて源氏の美貌を認める。紅葉の中見事に舞を終えた翌日、源氏はそれとは解らぬように藤壺に文を送ったところ、思いがけず返事が届き胸を躍らせた。

翌年二月、藤壺は無事男御子(後の冷泉帝)を出産。桐壺帝は最愛の源氏にそっくりな美しい皇子を再び得て喜んだが、それを見る源氏と藤壺は内心罪の意識に苛まれるのだった。


桐壺帝に仕える年配の女官で血筋、人柄の申し分ない源典侍には、希代の色好みという評判があった。好奇心旺盛な源氏と頭中将は冗談半分で彼女に声をかけていたが、年をわきまえずあからさまな媚態を振りまく彼女に辟易としている。

源典侍のもとに泊まった夜、源氏は何者かの襲撃を受け太刀をとって応戦するが、掴み掛かってみると相手は頭中将であった。わざと修羅場を演じて源典侍を仰天させた二人は、調子に乗って掴み合いをするうちにぼろぼろになってしまう。大笑いしながら帰った翌日、職場で顔を合わせた二人は昨日の騒動を思い出して、互いにそ知らぬ顔で笑いをかみ殺すのだった。

その年の秋、藤壺は中宮に立后。源氏も宰相(参議)に進むが、ますます手の届かなくなった藤壺への思慕はやむことがなかった。







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登場人物表

源氏物語 紫式部作 與謝野晶子訳


第一帖 桐壺
第二帖 帚木
第三帖 空蝉
第四帖 夕顔
第五帖 若紫
第六帖 末摘花
第七帖 紅葉賀
第八帖 花宴











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