源氏物語 榊  

 
 
今日は源氏物語の榊を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは54巻中の10巻目にあたります。まずは源氏物語のおおまかなあらすじを振り返ってみます。父である帝と母の更衣から生まれた皇子がこの物語の主人公です。この皇子は賢くまた美しい人物であったのですが、高麗人(こまうど)に未来を占ってもらうと大変に奇妙な宣告を受けるんです。第一帖の桐壺の巻での出来事です。皇子はこのように未来を宣告される。

「この子は帝王という無上の位につく相があるが、それでは国が乱れるかもしれない。かといって臣下として帝王を補佐する人でもない」

支配し司るものでもなければ、支配され仕えるものでもない。どちらかの道しかないのに、どちらでもない。本来そんな人はいない。それで帝は、この皇子を親王ではなく源氏とした。これがとても奇妙な物語の始まりであるわけです。すこし、話の筋が判りにくいかと思うので、この巻の大まかなあらすじを書いておきます。


生き霊となって葵の上を呪い殺してしまった六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は源氏との濃い恋愛にピリオドを打って伊勢に去りました。また、帝が崩御して政権は源氏や左大臣の政敵である右大臣へと移り、源氏がもっとも愛するところの藤壺は出家します。源氏はそれまでの開放的な恋愛とは異なる静かな暮らしをはじめます。源氏は詩作で心を潤し、法華経を真面目に学んだりします。


僧侶が教える「法華経を我得し事はたき木こり菜摘み水汲み仕へてぞ得し」というのは、「たき木を集めたり、菜を摘んだり、水を汲んだりして仕えることが、すなわち本当の学びであった」という意味です。



 
前回のあらすじ(wikipediaより)
 
 
桐壺帝が譲位し、源氏の兄の朱雀帝が即位する。藤壺中宮の若宮が東宮となり、源氏は東宮の後見人となる。また、六条御息所と前東宮の娘(後の秋好中宮)が斎宮となった。

賀茂祭(葵祭、4月 (旧暦)の中の酉の日)の御禊(賀茂斎院が加茂川の河原で禊する)の日、源氏も供奉のため参列する。その姿を見ようと身分を隠して見物していた六条御息所の一行は、同じくその当時懐妊して体調が悪く気晴らしに見物に来ていた源氏の正妻・葵の上の一行と、見物の場所をめぐっての車争いを起こす。葵の上の一行の権勢にまかせた乱暴によって六条御息所の牛車は破損、御息所は見物人であふれる一条大路で恥をかかされてしまう。大臣の娘で元東宮妃である御息所にとってこれは耐え難い屈辱で、彼女は葵の上を深く恨んだ。

その後葵の上は、病の床についてしまう。それは六条御息所の生霊の仕業だった。源氏も苦しむ葵の上に付き添ったが、看病中に御息所の生霊を目撃してしまい愕然とする。8月の中ごろに葵の上は難産のすえ男子(夕霧)を出産するが、数日後の秋の司召の夜に容体が急変し亡くなった。火葬と葬儀は8月20日過ぎに行われた。

葵の上の四十九日が済んだ後、源氏は二条院に戻り、美しく成長した紫の君と密かに結婚する。突然のことに紫の上は衝撃を受けてすっかりふさぎこみ口をきこうともしなかったが、源氏はこれを機に彼女の素性を父兵部卿宮と世間に公表することにした。
 
 
 
 



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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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