レ・ミゼラブル(2) ユーゴー

 
今日はビクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル 第一部 ファンティーヌ』
『第二編 墜落』を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
僕は小学生の頃この「ああ無情」の要約版を読んだことがあるんですが、今回初めて、原作に一番近い翻訳を読み進めています。読んでみると、これはすごく宗教的というか、キリスト教の教えを説く司教の話がそのまんまはっきりと書かれているんですね。びっくりしました。


僕の学生時代は高校に入学してしばらくしたらもう日本史の授業しか無くって世界史のことをまったく知らないんですが、これって1789年のフランス革命が起きたあとの話のはずで、その頃に「貧しき者がいれば惜しまずに施し与えよ」とか「地獄は大変に恐ろしく、天国は快きもの」というようなキリスト教の教えが小説の中で熱心に説かれていたなんてまったく予想外でした。


ミリエル司教はこんなことを言って貧しい人を助けようとするんです。「汝に宿を求むる者にその名を尋ぬべからず。自ら名乗るに心苦しき者こそ特に避難所を要するひとなればなり」もうれつな性善説に感心するというか、ギョッとするんですよ。世の中そんな良い人ばっかりじゃないでしょうというか。


ユーゴーは道徳や倫理についての基本的な思想を熱心に説いていて、ええっ、こんなにはっきり書くのか、と思いました。僕はこれが教養小説なんだと思っていたんですが、レミゼラブルはふつう一般にロマン主義フランス文学と言われているそうです。


これ、ものすごく長い小説なので、書いた本人がいちばんすごいとはいえ、翻訳したり、テキストに書き起こした人の作業もすごいなあと思います。縦書き文庫に編集するのは単純な作業だったんですが。読むだけでも大変ですよ……。





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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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