横光利一 作家の生活

 
今日は横光利一の「作家の生活」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ぼくはインド独立をなしとげたガンジーが好きなんですが、ガンジーはこう述べています。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」
永遠に生きると思って学ぶ。これは良いなあと思ってPCのノートに貼りつけています。
 
 
ぼくはあまり記憶力が良くないほうなので、方向性を間違わないように、問題の要点を自分で纏めてみるという癖があります。大長編文学や大河ドラマが好きな人には理解できないかも知れませんが、ぼくは短い言葉に興味があります。小説よりも詩のほうが入ってゆきやすいという性格なんです。それで、長い物語も、詩として解釈したらどうなるんだろうというように思って自分でまとめ直してしまいます。
 
 
要点を常に意識することと、細部を克明に検討してゆくことの両立が重要なのかなと思います。ぼくはどちらかというと、細部を検討し続けることが下手だと思います。この横光利一の作家論は、作家の生の声を聴けるような随筆で、長編小説と併せて読んでゆくと良いのでは無いかと思います。横光利一は、失敗を開示し改め続けてゆくことの重要性を説いているように思えました。持続する、というのが大事なんだなと思います。
 
 
それから、創作は副業として存在するもので、日々の生活に際して態度を定めていくことこそが本業である、と説かれています。文学は美術作品のようにその一作の鑑賞のみを通して楽しむことも出来るのかもしれませんが、そうではない読み方のほうが主流なのかもしれません。言語を用いた創作物は、それ単体では機能せず、作家そのものの存在を併せ持って理解しないと見誤りやすいのかもしれません。まずは随筆から、そして代表作を読むという順番があると良いのかもしれません。ただ、創作物しか情報を得にくい文豪は多いですから、その場合は小説を通してその作家のふだんの生活を想像してみるというのが良いのでしょうか。カミュの生活、カミュの作家以外としての本業、というのは今まで考えたこともありませんでした。源氏物語を書いた紫式部の場合、ぼくが理解したのは、紫式部はじつは亡き夫の、生前のことについて思いを巡らせているうちに、自己慰安として恋愛物語を書きはじめ、それが皇族や貴族に受け容れられていって、長編となっていったということです。では、古事記はいったいどのような背景で物語が編まれていったのか、ということになってくるとかなり壮大な想像力が必要になりそうですね。一大ロマンというか、より大きな枠組の事情を察知する力が必要になりそうです。どういう人が、どういう暮らしをしながら書いていったのかなあ、と想像することが、文学理解の要点のように思えます。書き手はどういう生活をしながらこれを書いていったんだろうか、と想像すると駄作と良作の違いが見えてくるように思います。
 
 


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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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