かえるの王さま グリム兄弟

 
今日はグリム兄弟の「かえるの王さま」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
グリム童話は、けっこうとんでもなくひどいことが書いてある童話が多いんですよ。とても紹介できないよ! というようなものがたくさんあります。グリム兄弟は、カオスについて書いているように思います。
 
 
ぼくはこの「かえるの王さま」が好きで、これには少女の無軌道性がよくよく観察されて描かれているように思います。突拍子もない気分で話が進む感じがいいなあと思います。お姫様が「ビタン」と壁に投げつけたカエル。このカエルがじつは王子様だったという。たぶんこのグリムという作者が女からこういう扱いを受けた過去があるんじゃないかと思えなくもないですよ。
 
 
ぼくは沈黙するということが好きです。それで、絵というのを学生時代に学びました。美術大学で毎日アクリル絵の具を使って絵を描いてました。沈黙することをたいせつにするのには、音楽か絵かというのがあると思います。なにか事情があって、それで静かにしているというか、「沈黙と呼吸」というのを選択する。ことばを相手に投げかけない。敵意があってそれをすることだってありますが、なんとなく沈黙を共有したいということのほうが多いと思います。
 
 
3.11の震災以降、ぼくはどうもなんだか怖くなってきて、これまでになく言葉を書き記していますが、それでもやっぱり、沈黙をして生きているという状態が好きです。それでぼくは思ったのですが、映画を見るとか、マンガを読むとか、お気に入りの小説を読むというのは、これもまた沈黙と相通ずるところがあるんじゃないかと思います。議論や評論や苛烈な文学と言うことになるとむしろ沈黙を破るということが中心となっているように思いますが、呼吸をするように読める物語は、しずかに黙ってその物語世界に親しんでいるわけで、やっぱり沈黙をしている。大人が読む童話というのは、音楽を楽しむ時の沈黙、それに近い愉楽が有るのではないかと思います。
 
 


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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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