盗まれた手紙 エドガー・アラン・ポー

今日はエドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ポーは美しい詩と新しい小説を書いた、アメリカ文学者らしからぬ文学者なのであります。ポーはアメリカで評価されるよりもまずフランスで高い評価を得たそうです。この小説では、モルグ街の殺人事件でも活躍した名探偵デュパンが「盗まれた手紙」について考察してゆくのであります。娯楽小説として読んでも一級の作品ではないかと思います。面白いです。デュパンというのがひじょうに個性の強い天才で、何かを考えるときには、暗闇のなかで思考した方が良いでしょう、などと言うのであります。
 
 
大切な秘密が記された手紙が盗まれた。犯人は判っている。その犯人は盗んだ手紙の情報を悪用して、勢力を拡大している。盗まれた手紙を取り返さねばならない。パリの警察官Gはこの盗品奪還を正式に任され、犯人の家に万能鍵を使って忍び込むのですが、なぜかどこを探しても「盗まれた手紙」はみつからない。椅子の中まで分解して手紙を探したのに見つからない。困り果てたGは名探偵デュパンに推理を依頼する。あらゆる隠し場所を隅々まで調べたにもかかわらず見つからない手紙は、はたしてどこに隠されているのか。盲点をつく、というお話しであります。
 
 
人海戦術で行われた捜査はいったいどこが盲点となっていて、相手の心理を予測した捜査はどのようにして成功したのか。結末を知らない人は、物語を読み進めながら、探偵と共に推理を繰り広げてみると楽しいんじゃないでしょうか。ちょうどこれは、硬直した組織が行う総当たり型の調査と、他者の心情を想像することによって導き出した推理の違いのように描かれていると思います。名探偵デュパンが暴く、硬直した大組織が見過ごしている重大情報とは何か、というのは現代にも通底する問題ではないでしょうか。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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