ゲーテ詩集(2) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(2)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ゲーテの本が好きなんですが、今日ぼくはこの詩を読んでいて、これはゲーテの詩なんですが、じつは翻訳者の生田春月という人が創った詩を読んでいるんじゃないのか? と思いました。ぼくはドイツ語が読めないのではたしてこれがゲーテっぽい詩なのか、それとも生田春月っぽい詩なのかが判定できないんですが、なんかどうもこう、詩を読んで思い浮かぶものが、18世紀ドイツのライプツィヒという感じでは無くて、20世紀初頭の日本という感じがするんです。いやしかし内容はやっぱりゲーテの考えたことがそのまま日本語になっているはずなんですが。
 
 
外国から、いちばん持ち込みやすいものは「映画」で、もっとも輸出入が難しいのが詩だ、という話しを聞いたことがあります。アメリカンジョークに一度も笑ったことが無い人は多いですが、ハリウッド映画は1本くらいはみんな見ています。勢いのある関西弁を英語に翻訳するのはそうとう難しいと思います。詩は土着的なものや私的なものが中心にあって、そのために翻訳が難しいのではないのかと思えます。当時の日本詩人の、ドイツ文化への憧れ、というのが詩の中にはっきりと混じり込んでいるように思いました。100年前の日本と、250年前のドイツを同時に楽しめる詩集なんじゃないかと思っています。
 
 
無頓着な女

清らかに晴れた春のあさ
若くて美しくて苦勞を知らぬ
羊飼ひの娘は歌ひながら行つた
その歌は野末に響いて行つた
ソララ!レララ!
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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