うつす 中井正一

今日は中井正一の「うつす」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
wikipediaで知ったんですが中井正一は京都学派という哲学者集団から生まれた評論家なんです。その中井正一がインドの典型的な物語を紹介しています。まさに典型的と言いますか、王様の前で2人の画家が美しい壁画を描けと命じられます。1人は極彩色の極楽をみごとに描きだした。そしてもう1人の画家は、壁を磨きに磨き続けている。これを読んでいて、手塚治虫の「火の鳥 鳳凰編」を思い出しました。さいきん、子どものころに読んでいた本やマンガや、そして映画の、その原典を辿ってみるというのが個人的にとてもおもしろくて、これのもともとの出発点はどこにあるんだろう、といつも思うようになりました。
 
 
火の鳥 鳳凰編でも2人の仏師が朝廷の前で競い合います。それで最後に、大仏を作る側と、その権威から追放されて、山々や大木に美しさを見いだす我王とが描かれているのですが、自然界のありのままのすがたに、主人公がうたれるというシーンが忘れがたいです。手塚治虫が、この中井正一の「うつす」を読んで、この物語の構想を練ったのかどうかは不明です。しかしながら、同じことを考えようとした。ぼくはあの手塚治虫が、この「うつす」を読んで物語を作ろうとしたのではないかと想像します。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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