ゲーテ詩集(5) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(5)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
自欺ということばの読み方が判らなくて辞書で調べました。じき、と読むそうです。自己欺瞞を略すと、自欺なのだそうです。ちょっと現代では使わないことばです。「おまえは自欺におちいっている」って言われたくないなあ、と思います。あんまり聞きたくないことばです。いつわりから遠いところに、美しい娘が居る、という詩のことばになにかハッとしました。「いろんな姿に身を変えて」という詩は、語り手が様々な夢想をする詩なのですが、小説の「ファウスト」と関係性のある詩だなと思いました。ゲーテの最大の傑作「ファウスト」ではより重厚に老翁が生まれ変わってゆく、という物語が描かれています。
 

羊のやうに素直になれたなら
獅子のやうに強くなれたなら
山猫のやうな眼をもてたなら
狐のやうにずるくなれたなら
羊のやうに素直になれたなら
獅子のやうに強くなれたなら
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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レ・ミゼラブル(22) ユーゴー

今日はビクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル 第三部 マリユス』
『第六編 両星の会交』を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、若き浮浪者となったマリユスは食うものにさえ困り、穴のあいたクツで町を歩き、着る服も無く、凍えて夜に眠ることも出来ないまま、まさに貧困のどん底の暮らしをしていました。しかし、作者ユーゴーはこう述べます。「不幸は大人物のためによき乳となる」マリユス少年は、じつは作者ユーゴー自身がモデルであるそうで、自立心が旺盛すぎて、伯母から送られてくるお金を送り返してまで、貧困と向かい合っているというすごい状態になっています。
 
 
ユゴーの書く貧困はドラマチックというか、まるで格闘する様を描いているような筆致で迫力があります。外部から観ると貧困はもの淋しく見えるのですが、ユゴーはその当人の心理がいかに沸きたっているかを内側から書くんであります。ユゴーは、貧しい、という状況を表現するのにこんな書き方をします。「ほとんど常に残忍なる継母である困窮は時として真の母となる」ユゴーはどのあたりの記憶をたどってこれを書いているのかというと、たぶん幼少時の貧しさと、それとパリから追放されたという最近の記憶をたどって書いているんだと思います。ユゴーは貧困だけでなく、不名誉についてよく知っていたように思えます。
 
 
今ではまったく流行らない清貧ということを徹底した青年マリユスは、父のための喪服を着ながら貧しく働きそして学問に励んでついに弁護士になります。ところでこの事実を手紙で知らせると、お祖父さんは大いに怒ってしまいます。お祖父さんは「弁護士でありながら男爵であることなどできない」と言うんであります。いつも黒い服に身を包んでいる青年マリユスは、それから本屋で雑用をしながらドイツ語と英語を学びます。なるほどここらへんは確かに、作者ユゴーの自伝っぽく読めるんだなと思いました。ユゴーという小説家はいかにして作られたかということを想像しながら読むと、なんだかおもしろいように思えました。ユゴーは貧しいながらも無借金であることの重要性を説いております。
 
 
マリユスは、父の恩人であるテナルディエを探しはじめます。いっぽうでマリユスを家から追放した祖父は、その仕打ちを後悔しているのであります。マリユスは実際にはほとんど会ったことの無かった亡父に強い思い入れがあり、その父を想像することで自らの人生を形成しているのであります。父が戦争で勇ましかったように、自分は赤貧に対して勇ましく挑もう、とマリユスは考えます。物質的充足が乏しい代わりに、マリユスには精神的な豊かさが実ったのだというのです。マリユスはマブーフ老人と植物に関する本を作る仕事をしています。マリユスは本を読み込むうちに英雄よりも詩人を好むようになり、ヨブ記を愛読するようになります。
 
 
マリユスはなにをも持たなかったが、ただ彼の美しい想像力だけがあった。彼はあらゆることを想像する力を持っていたのであります。
 
 


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ゲーテ詩集(4) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(4)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「似合いの夫婦」という詩のタイトルは、意外なものを表現していて、良いなあと思いました。ゲーテは、ミツバチにとって花は愛妻なんだと言うんですよ。それから「無関心な人達」ってまた詩らしくないタイトルだと思ったら、これも意外な告白で良いなと思いました。ゲーテの詩はずいぶん朗らかです。なにか自分に不足しがちな感覚を詩にしてあるように思えます。成功者ゲーテの力強さというのを感じます。
 
 
 無関心な人逹

美しいお方、さあ御一緒に踊りませう!
こんな祭の日には踊るものです
あなたがわたしの恋人でなければ恋人になれますよ
たとひ恋人にはならなくとも踊りませう
美しいお方、さあ御一緒に踊りませう!
こんな祭の日には何よりも踊りです
 
 


 
 
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山越しの阿弥陀像の画因 折口信夫

今日は折口信夫の「山越しの阿弥陀像の画因」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
えーと、折口信夫は国文学者として有名なんですが「死者の書」という物語を残した小説家でもあります。この死者の書の終盤で登場する阿弥陀仏のイメージは「山越しの阿弥陀像」から想起されたそうです。どういう絵かというと、これなんですよ。

山越しの阿弥陀像

山越しの阿弥陀像



小さい画像では何がなんだか判らないと思いますが、かなり神秘的な印象です。これは山に太陽が沈んでゆく情景を仏様にみたてて描いたものなのだそうです。この山越しの阿弥陀像から想起されて、あの「死者の書」の後半の美しい描写が記されたのかと思うとなんだかすごいなと思います。原画を見に行ってみたいです。山越の阿弥陀像というのは、他にもたくさんの画家がこれを描いているんです。詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。
 
 
このまえ折口信夫の「死者の書」を読んで、なんだかはじめて日本の古典文学に触れたという気がしたんですが、そのイメージの原典となっているのがこの仏教美術なのだそうです。
 
 

 
 
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今日の生命 宮本百合子

今日は宮本百合子の「今日の生命」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはかなり暗い話なので、そういうものを読みたくない方は、できればこれを読まないでいただきたいんですが、先日アルジェリアの事件を特集したテレビ番組を見ました。テレビで見ただけなので実体はよく判らないのですが、それで人質をとって非業に殺した人々がいったいどういうことを考えて外国人を殺したのかを知ったのですが、彼らはイスラム教の教義とは完全にかけ離れている武装集団で、その武装集団の主導者がこういうことを告げていました。「抵抗しなければ我々は滅ぼされてしまう。聖なる土地は侵され、精神は侮辱され、富も奪われる」しかし、実際にイスラム教やアルジェリアを汚したのはこの武装集団自身で、この主導者の発言がどうもおそろしく感じました。
 
 
ヌアクショット通信というアルジェリアのテレビ局はこの武装集団をかつて取材し「あなたのやっていることは人殺しだ」と告げたのですが、彼らは自分たちの正統性を誇示して「ちがうわたしたちのやっているのはジハード、聖戦だ」と答えていました。武装集団はけっきょく多くの人質を巻き添えにして爆弾で自死し事件が終わりました。詳しくは、NHKスペシャルを再放送か有料配信で見ていただきたいんですがこれはどうも、管理されていない武器が大量に流出したのがこの事件の元凶であるようです。
 
 
今反原発ということで政府に対して強い申し入れをしているところなんですが「奴らはこういうひどいことをする」ということを考えているときに、じつは自分たちがこういうひどいことをするかもしれない、ということに注意深くなっていなければならないように思えました。イスラム教にはもともと、血で血を洗う暴力を封じこめて、安定的な社会を成立させるための教えが中心になっていて、ぼくはもういちど井筒俊彦の『マホメット』を読んでみたところです。血族と戦闘と、快楽と歌とを愛し、神秘的なものをいくつもいくつも発見してゆくことの上手かった、無道時代のベドウィン(砂漠の民)たちが行き詰まり、神秘主義を捨てて徹底した現実主義者となり、武器や金というもののみを重視して自滅へと向かわざるを得なかった。この人々に対し、マホメットは持続可能な未来像を描いて見せた。現実がはかないと思っていた、ちょうどその時代に、マホメットはどのようにして人々を導いたのか。詳しくは井筒俊彦の「マホメット」を読んでみてください。
 
 


 
 
 
この宮本百合子の「今日の生命」では、小林多喜二のことを、戦争が終わって半年後に記しています。明かりの本では小林多喜二の「蟹工船」も縦書きで公開しています。
 
 

 
 
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ばけものばなし 岸田劉生

今日は岸田劉生の「ばけものばなし」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは画家の岸田劉生が、妖怪について語っています。表紙の絵は岸田劉生の絵では無くて、室町時代の絵師が描いた「百鬼夜行絵巻」の一枚です。それから五頁目に妖怪の絵が表示されますが、これは岸田劉生が描いたものです。
 
 
妖怪好きな人は幽霊のことをあんまり語らないんですが、ぼくはどうも幽霊の話も興味があって、京都の幽霊飴の話がなにかすごく好きというか何度も思い出します。亡くなった母親が生きている赤ん坊を育てようとする話で、この落語のような話になにか惹きつけられます。生前の記憶というのは当然残ってゆくわけで、過去の人が今の人を育てることは、実際にありえると思います。畑の耕し方を教えた人とか、危険地帯を知らせる地図を作った人とか、過去の人の本を読んで感化されるというのも、それも幽霊飴と共通している部分がある、と思えます。
 
 
岸田劉生が、孔子の「怪力乱神を語らず」をひもとき「尋常でないもの」や「強い力をもつもの」や「乱暴なもの」や「超常のもの」をやたらと語ることは良くないことで、妖怪や幽霊を好むのはそれは弱い気持ちがあるからなんだと断りをいれているのですが、そこから先の話がおもしろいです。幽霊には足がないけれど、妖怪には足があるのだ、ということを述べていてですね。幽霊は自分の感覚が作り出す幻だが、妖怪は自分ではないモノ(雷鳴やタヌキや荒海や見知らぬ人など)がきっかけになって生じているのだ、と記されていてなるほどと思いました。幽霊は自分が抱いた幻ですから顔とか手とかしか迫ってこなくて、足が見えない。ところがのっぺらぼうとか、ぶんぷく茶釜のたぬきとか、自分の外側にあるものがわっと近づいてくるのが妖怪。だから妖怪には足がある。
 
 
丹波の鬼の話も興味深いです。神道文化を調べていると、収穫祭とか例大祭とか、働いている人をさらに活気づけるという仕組みがあるんですが、鬼もそれに通ずるところがあり、人を活発にする「気」を放っていると。さすが歴史的な画家の随筆で、鬼の描写の存在感がすごいです。
 
 

 
 
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京に着ける夕 夏目漱石

今日は夏目漱石の「京に着ける夕」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。

夏目漱石が、京都の冷え込むような静けさについて書いています。夏目漱石は、あの正岡子規と一緒に京都旅行をしたそうです。京都です京都。漱石の立ちよった糺の森って、こういうところです。子規と見た、ぜんざいの赤い大提灯の記憶を記しています。本文こうです。
 
 
  子規と共に京都のよるを見物に出たとき、始めて余の目に映ったのは、この赤いぜんざいの大提灯である。この大提灯を見て、余は何故なにゆえかこれが京都だなと感じたぎり、明治四十年の今日こんにちに至るまでけっして動かない。ぜんざいは京都で、京都はぜんざいであるとは余が当時に受けた第一印象でまた最後の印象である。子規は死んだ。余はいまだに、ぜんざいを食った事がない。
 
 
夏目漱石が、京都は1000年経っても変わらない古都だ、と言ったとおり、探してみると、今でも京都は、伝統的な町並みや文化が残っているのであります。




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