ゲーテ詩集(25) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(25)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今日もちょっと、ゲーテ詩集を翻訳した生田春月の詩を一つ紹介してみます。


漂流        生田春月     (生田春月全集1 p78)

我が人生にありしは、
大海にただよふ小舟にありて
一杯の飲み水を求むる者の、
水の中にありて水に渇くが如くなりき。
我は人間のただ中にありて、
一人の人間にこがれたり、
我が渇きを癒すべきただ一人に……


生田春月の憧れる相手は、妻の花世なのか、思い人なのか、あるいは与謝野晶子なのか、あるいはハイネか、ゲーテか、と想像していました。
 
 
ゲーテの詩に記された「残された喜びと/消え去つた苦痛とを/共に手をとつて/たのしく思ひ出す」という詩の一節がすてきだなと思いました。ゲーテは記します。

 
 
ふるい年と
新しい年との間に
ここに幸福を楽しむことを
運命は我々に許す
過ぎ去つた年は
こころやすく
前途を望ましめ
既往を囘顧せしめる
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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