ゲーテ詩集(38) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(38)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の詩は、演劇のことばのような、そういう詩です。男と女が語り合っている。そういう詩です。こういう詩もあるのか、と驚きました。今日は七夕の翌日で、祭りのあとという雰囲気の1日なので、ちょうどいい詩だなあと思いました。
 
 
今日もこれを翻訳した生田春月の詩をちょっと紹介します。

断弦の曲 第二編  生田春月

いくたび夢にあこがれて
いくたび人にきずつきし、
おろかなればぞ、こりずまに
迷ひの夢にあざむかれ。

おろかと知れど寂しさに、
迷ひと知れど床しさに、
またまた人に求めよる
男は蟲に似たりけり。

(ほ)かげ慕ひて飛び入らば
蛾はいさましき神なるを、
羽やかれて引きかへす
蟲ぞみにくき人のかげ。

ああ、あはれにもおぞましき
われなりしかな、いくそたび
飛び入らんとて逃げ去りし
みにくきものの、われぞとは。
 
 
 
 
 
ゲーテは謎めいた言葉を詩に書き記しています。

わたしに残つてゐるたつた一つの楽みは
おまへのやさしい姿が永遠に新しくなることだ
おまへがこの幸福の願ひを知つてくれて
その半途(はんみち)をわたしの方へ来てくれたら
 
 
「おまへのやさしい姿が永遠に新しくなる」という言葉が印象に残ります。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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