ゲーテ詩集(40) 生田春月訳

今日は生田春月訳のゲーテ詩集(40)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ゲーテの詩には底抜けに明るいものがあって、これは文学の世界ではとてもまれなものだと思います。幸福な人が、幸福を新たに作っている……という感じですよ。たぶん詩が本業ではないのでこういうストレートな詩が残されたんだと思います。こういう詩です。
 
 
(あたら)しい花のひらくたび
あたらしい歌が生れ出る
時の流れはざわめき去れど
四季はいつでも繰返る
 
 
ゲーテにとって歌や詩は、いくらでも湧き出てくるようなそういうものだったんだろうなあ、すごいなあと思います。
 
 
ゲーテの詩を46回に分けて公開してきたんですが、もうすぐ終了です。ゲーテは数多くの長編文学を残しているので、探してみればまだまだたくさんの作品を読むことが出来るのですが、明かりの本で紹介できるゲーテの詩はもうすぐ終わりなんです。あと1年くらいこうやって読んでゆきたかったんですが、無いものは無いのでこれ以上続けられません。残念です。しかし、ゲーテの「ファウスト」という名作ファイルがあるので、これからこれを紹介してゆこうと思っています。森鴎外が日本語に翻訳したもので、脚本のような長編小説です。正確には、韻文で書かれた長編小説なのだそうです。
 
 
ゲーテは記します。
 
 
小鳥はあのひとの指をつついたり
また脣をつついたり
飛んで翔(かけ)つてゆくけれど
またその傍へかへつて来る

さあおまへも急いで帰るがよい
それがこの世のならはしだもの
おまへが娘を愛するなら
娘もおまへを愛しよう
 
 



 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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