ファウスト(13) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(13)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
えーっと、前回ついにファウストが少女マルガレエテと恋愛をはじめました。これを読んでいてなんとなく、中年男ハンバート・ハンバートと美しい少女ドロレスが恋をする「ロリータ」という映画を思いだしました。
 
 
ファウストは、悪の沈殿してゆく知恵ものよりも、無邪気で罪のない少女マルガレエテを愛するのであります。本人は悪魔と手を組んでいるわけなんですが。お互いに、自分が持たないものへの憧れがあるようなんですよ。
 
 
マルガレエテはですね、お母さまとお父さまが最後に産んだ赤ん坊をですね、たいへんにかわいがって、産後の肥立ちが悪かったお母さまの代わりに、牛の乳を与えたりして一生懸命育てたんですよ。マルガレエテは処女なんですけれども、お母さんの仕事をやっているんですよ、いちど赤ん坊を育てているんです。
 
 
マルガレエテは、その育てた赤ん坊のことを「私が育てましたの。ですからわたくしの子になりましたの」と言うんです。ファウストはそれで、「それはすばらしいことでした」と言うんです。ファウストは悪魔とともにあって、悪意なしにマルガレエテと逢い引きをするんですよ。
 
 
ファウストは、マルガレエテへの愛の心情を「永遠につづく喜びを感じる」と言うんです。「もしこの心持が消える時が来たら、絶望だ。いや。消える時は無い。終は無い」と言うんですよ。無垢のものへの愛は、終わりのない心情だと言うんです。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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巨男の話 新美南吉

今日は新美南吉の「巨男の話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはけっこうもの悲しい童話です。魔女によって白鳥にされてしまったお姫さまが、どうすれば元の人間に戻れるのかという、その魔法を解くために必要なことというのが、お姫さまがあることをすること……なんですけれども、これがなんとも、普遍性を感じるというか良いんですよ。死者の霊を鎮めるという展開が日本らしい童話だと思います。
 
 
話を読んでいると、もっとこうだったらよかったのに、と思うんですよ。未完のものを愛でることが芸術だと、美術を研究された方が言っていたんですが、この童話はまさにその概念にあてはまるんじゃないかなと思いました。
 
 

 
 
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ファウスト(12) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(12)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、悪魔メフィストフェレスとファウストの話し合いがあったのですが、悪魔は「少女をだますつもりで居るのだろう」と問うのですが、ファウストはそうでは無いのだと言うんですよ。ファウストはグレエテ(マルガレエテ)を愛したいのだと、述べるのです。
 
 
悪魔はマルガレエテと上手く出逢うための準備をしていて、マルテという中年の夫が亡くなったその骸をですね、墓地に丁重に埋葬したという証明書を手に入れようと提案するんです。これを渡してから、グレエテと馴染みになるという、そういう計画なんです。ゲーテにとって最大の悪というのは、どうも悪意ある知恵者のことのようなんですよ。
 
 
ゲーテはたとえば、罪の無い無垢な少女のことを、悪魔でさえ近づくことがはばかられるほど聖なるものだと記したりするんですよ。知らないものに罪は無いとでもいうような。

 
ファウストはその無垢のマルガレエテ(グレエテ)に対しての愛情をこう述べます。森鴎外の翻訳文がじつにかっこ良いんですよ。こんなのです。
 
 
「己が感じて、
その感じ、その胸の悶(もだえ)
なんとか名づけようとして、詞(ことば)が見附からないで、
そこで心の及ぶ限、宇宙の間を捜し廻った挙句に、
最上級の詞を攫(つか)まえて、
己の体を焚くような情の火を、
無窮極だ、無辺際だ、永遠だ」

と言わざるをえない、とファウストは告げるんです。
 
 
 

 
 
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青ひげ ペロー

今日はペローの「青ひげ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはごく短い童話なんです。えーっと、これは実際の事件をもとにした童話らしいんですよ。青ヒゲはおそろしい連続殺人犯なんですが、ほんとうに居たらしいんです。それが童話になっていて幼い子どもが読めるようになっているというのがすごいなと思います。当時の童話は、現代で言うとニュース番組みたいな役割もあったのかもしれません。中学校の女子生徒が出会い系で知り合った男性に連れ去られて行方不明になったとか、そういうニュースと同じような意味合いもあるのかもしれないです。完全に子ども向けの童話ですが、こわいはなしです。
 
 
途中から、開けてはいけない禁断の部屋のはなしになるんですが、これは世界共通の童話ですよ。そこらへんは日本でもよくある昔話になっていますが、後半はなかなかダークな展開になっています。


 
 
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ファウスト(11) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(11)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、悪魔メフィストフェレスとファウストからの贈り物の小箱を、それと知らずに開いた少女マルガレエテがですね、その小箱から美しい宝石をいくつもいくつも見つけだしたわけなんですが。
 
 
主人公ファウストはどうしても少女マルガレエテと恋をしたいわけですから、悪魔のメフィストフェレスにそのようにせよと命じるわけなんですよ。メフィストフェレスはそれで、マルガレエテに近づきます。
 
 
やはり悪魔の物言いだなと思うんですが、マルガレエテに恋をするように勧めるにあたって、まずおばさんのマルテのだんなさんが亡くなったということを、伝えるんですよ。その上で恋愛を勧める。悪魔ですから、やはりその箇所がなにか、きわだって歪というか飛躍しています。悪魔はマルテの目の前で、少女マルガレエテに恋の楽しさというのを説きます。
 
 
たとえばゲーテ詩集を翻訳した詩人の生田春月によれば、ゲーテは長らく生きたと言うことの方が不思議であると、記しています。ゲーテ自身が死ななかったということ自体がすごいんだと、書いています。ふつう恵まれた生活環境で健康なら長生きであるはずなんですが、生田春月はゲーテのことをそう捉えなかったんですよ。生田春月は、ゲーテがほんとうに恋や文学について苦悩したんだと言うことを想像していて、そういう一文を残しています。その苦悩から、悪魔メフィストフェレスという「すべてを否定する」辛辣な人格が描かれたのかもしれないなあ、と思いました。
 
 

 
 
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作品の倫理的批評 豊島与志雄

今日は豊島与志雄の「作品の倫理的批評」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
豊島与志雄は、ヴィクトルユゴーのレミゼラブルを翻訳した作家さんです。
 
 
文学は批評性を養います、という随筆を読んだことがあって、つまりメディアや他人が言うことをなんでもかんでも信じてしまうというところから脱却するには、文学に親しむと良いんじゃないかと言う話を読んだことがあります。この随筆はごく短いものですが、文学を批評的に読むというのがどういうものか、ということが理解しやすい随筆だと思います。
 
 
豊島与志雄は、作り手本人よりも批判をする側に、倫理的な努力が足りない場合が多いと指摘しています。
 
 
それからぼくはしょっちゅうやってしまうんですが、物語の主人公への倫理的批評と、作者自身への倫理的批評はまったく異なっていて、これを同一視してはいけない、と豊島与志雄は言います。判ってはいるんですけどこれがむつかしい気がします。
 
 
主人公の善意とか悪とかそういうものだけじゃなくて、作品全体に通底する作者の思想なり意志というのを見ていって、そこで自分や作者の倫理ということを考えてゆく、というのが豊島与志雄の提案する、本への親しみ方なんだと思います。
 
 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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ファウスト(10) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(10)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、悪魔がマルガレエテの部屋にのこしていった宝石箱をですね、僧侶が悪魔払いをするように持ち去っていってくれたわけなんですよ。しかし悪魔は目的のためならば手段を選ばないというか、主人公ファウストと共犯関係となっていって、さらに高価な宝石で少女マルガレエテに、恋の目覚めを与えようとするんであります。
 
 
別の本の話ですが、きのうは哲学者のウィトゲンシュタインが残した日記を読んでいたんですが、その日記はもうほぼ完全に実話が記されているんですが、このゲーテのファウストのように、少女に恋をしているんですよ。ハンサムな哲学者が恋について日記に書き記している。ウィトゲンシュタインは現実の社会に生きているわけですから、悪魔と手を組んで恋愛を成就させようとはしないわけで、こんなことを書き記しています。
 
 
三月一日
 
マルガリートは私のことが特に好きではない、と想定する根拠が今やある。そしてこれに関する事態は私にとって奇妙なものだ。私の中のある声は、それなら終わりだ、この辺にしておけ、と言う。——そしてもう一つの声は、そんなことに屈してはいけない、その覚悟をしなければならない、どんなに望みのことであっても、あることが起こるのを前提にしてお前の人生を築いてはいけない、と言う。
 そして最後の声が正しい。ただそれに従うとは、まさに生き、そして痛みに苦しむ人間の場合である。その人間は痛みによって生きる喜びが奪われないように闘わなければならない。(ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記 鬼界彰夫訳)
 
 
それでウィトゲンシュタインは、異性を「いつも自身の手で弄びたい」と思うような人間は、それは正しい愛を抱いていないのだと指摘しながら、日記をこう締めくくっています。「神が彼女とともにありますよう!」
 
 
この物語では、悪魔とともにあるファウストとマルガレエテの恋が描かれてゆきます。
 
 

 
 
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