ひょっとこ 芥川龍之介

今日は芥川龍之介の「ひょっとこ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
芥川龍之介は、強い印象に残るシーンや、激しいシーンをよく書くように思うんですが、それでも静かな読後感があるのが不思議です。今回の話では芥川龍之介の独特な死生観というのが感じられました。
 
 
吾妻橋にたくさんの人々が集まっている。桜が満開である。そこに遊覧船が通る。みな酒に酔っている。舟の上でもにぎやかなようすで、ひょっとこのお面をかぶった男がでたらめな踊りをやっている。彼は死んだのであるが……さて、どのような男だったのか。
 
 
ぼくはどうも実話に近い文学が好きなんですが、これはもしかすると、芥川龍之介がかつて出逢った人のことについて思い出して描いているのかもなあと思いました。芥川は海外の古典から物語を再構築する作家で、身近な実在モデルがほとんどいないはずなんですが。
 
 
芥川龍之介は虚無感がただよう作家だと言われることもあるのですが、自分としては芥川龍之介の独特な人生観をこの短編に感じました。さいごのセリフが印象的なんですよ。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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ファウスト(9) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(9)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ファウストに見初められた、純朴な美少女マルガレエテがですね、心をときめかせていたんですが。なんとですね、主人公ファウストがマルガレエテのですね部屋に悪魔と共に忍び込んだんですよ。前回の、ファウスト(8)でのできごとなんですけれどもね。
 
 
ここで、メフィストフェレスはさすがに悪魔らしい仕事をします。少女マルガレエテの部屋にですね、ひじょうに妖しいものを残してゆきなさいというんですよ。原文はこうです。
 
 
 ここにある所から持って来た、
 一寸目方のある箱がありますがな。
 兎も角もこれをそこの箪笥(たんす)に入れてお置きなさい。
 あの娘が見て気が遠くなる程欲しがることは受合(うけあい)です。
 あいつの体のいろんな物があなたのおもちゃになるように、
 わたしがこの箱にいろんなおもちゃを入れて置きました。
 相手の子供は子供でもこっちの細工は細工ですから。

 
悪魔とファウストの去った後に、少女マルガレエテが自室に帰りつきます。文学は、ふつうなら見られない、非常に興味を持っている人の私生活がはっきりと見えてくるというのが一つの魅力なんだろうなあと思います。悪魔も主人公も見ることのできなかった、少女の生活というのを、読者がのぞき見てゆくというのがすごいなと思います。
 
 
マルガレエテは、悪魔の残した小箱をひらきます。
 
 

 
 
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オリンポスの果実 田中英光

今日は田中英光の「オリンポスの果実」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
オリンピックが日本で開催されるそうです。やっぱり陸上競技を自分の眼で見てみたいなと思うんですが、いったいいつ予約すれば良いんでしょうか。よほど注意してあらかじめ予約しておかないと、たぶんとれないと思うんですが。それからパラリンピックの100メートル走というのをぜひ自分の眼で見てみたいです。
 
 
えーと、ぼくは今回はじめてこの田中英光の小説を読んだんですが、この作家は1932年にロサンゼルスオリンピックにも出場した元ボート選手で180センチの巨漢の男で、これ、じつはどうもかなりの実話で、しかもものすごく長いラブレターらしいんです。
 
 
「オリンポスの果実」という小説がどういう話かというと、ある選手が、アメリカで行われるオリンピックへの船旅の途中に、熊本秋子という若い選手に恋をするんですよ。作家の田中英光がオリンピックに出場したことについて、自分の記憶をたどってその頃の心情を書き記しています。かなり実話に近い話なんだと思います。読点の「、」が多くてでですね、ちょっとたどたどしい文体なんですよ。なんだかほんとに1932年ごろのオリンピック選手の内面がこう、見えてくる感じがするんです。
 
 
この数年後の1941年に、日本帝国軍がハワイで真珠湾攻撃を行ったわけで、ぼくはむかし戦後になってから日本とアメリカの交流が増えたと思っていたんですが、当時の本をいろいろ読んでいくと、戦争が始まる前に、もうすでにアメリカとの文化交流というのはかなり深いところまで完成していたんだと言うことが判ります。こういう海外との交流があったので、戦後すぐに排外主義を廃絶して民主主義と言うことが定着したんだと思われます。
 
 
そういえば2012年のロンドンオリンピックあたりから、オリンピック選手のツイッターが読めるようになったわけで、なにかそういうのを見ながらスポーツを観戦するのもまた新しい楽しさがあるんだろうなあと思いました。
 
  
主人公はとにかくしじゅう捜し物をしているんですよ。オリンピックのユニフォームについてなんですが、それをなんと大会前に無くしてしまう。非常に困ってしまって、最終的にはそっくりのものを作り直してもらった。しかし比べてみると本物とやっぱり違うところがある。この焦りは、慣れない大会に出場するときのあの緊張感と、かなり共通するものがあるような気がしました。


主人公は体格が良くて真面目っぽいんですが、とにかくモテたいんですよ。恋愛がしたい。そこがなんかよかったです。
 
 

 
 
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ファウスト(8) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(8)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ファウストがついに若返ったんですが、そのとたんにですね、いきなりの恋愛が始まるんですよ。このテンポの良さにうなりました。ゲーテほどテンポの良い文学者というのもまれなんじゃないでしょうか。ゲーテのこういうところが中高生向きのマンガ・アニメの原典になってるんじゃないかなあと思いました。
 
 
ファウストは悪魔メフィストフェレスに命じて、純朴なマルガレエテとの恋愛をはじめるんですよ。男らしさが前面に出てくる主人公です。悪魔のほうは、あんなに罪の無い女に危険な恋愛を持ちかけるなんて実にとんでもないことだ、と言います。この箇所でのメフィストフェレスのセリフが良いんですよ。こんなのです。

 
 
  どの美しい花をも自分の手に入れようとして、
  自分の手で摘み取ることの出来ない
  恋や情はないはずだと思う性(たち)ですね。
 
 
ここでファウストがけっこうひどいことを言いはじめるんですよ。もう恋というのに入っていくと、どっちが悪魔でどっちが人間か判らないというような状況です。


 
 
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転向 和辻哲郎

今日は和辻哲郎の「転向」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
このまえ、学生時代によく読んでいた数学者の随筆をたまたま古本屋で見つけて、嬉しくなって手にとってみたんですが、ほとんど覚えていなかったので新鮮な気持ちで読めました。
 
 
当時凶悪な事件というのがテレビでクローズアップされていて、どういうことでそうなってしまったんだろうかということについて記してあったんですが、その数学者によれば、それはファシズムの勃興に近いもので、どんなに優しい人でも、状況が悪ければやはり危機的な事態というのを悪化させてしまうんだという話で、ドイツのファシストというのは、その大部分が「もともとはふつうの人」からなっていたということを論理的に解説していて、最終的には、大組織の創り出す「りりしさ」というものに欺されてはいけない、って話で、やさしさを持続させてゆくことが非常にむずかしいんだけれどもそれをやるしかない、って結論だったんです。
 
 
じぶんは写真業界とかアスリートの世界とか、りりしい世界が好きなもんで、こういう話しに当てはまらない人間なんですが、りりしさに欺されるのは本当に危ない、という説明には説得力があるなあと思いました。それで、今回哲学者の和辻哲郎の「転向」を読んでみたんですが、文体はかっこよくて勇ましいんですけど、方向性としては、りりしさよりもやさしさが重大だ、という考え方と共通している部分もあるなあと思って、興味深く読めました。
 
 
和辻哲郎は、善意からメフィストのごとき辛辣な意識が生じることがあるんだ、と説くんですよ。今ゲーテのファウストを読んでいて、悪魔メフィストとの対話の部分に注目していたところなので、読んでいて面白かったです。ファウストは「りりしさ」に欺されずに、和辻哲郎が説くところの愛に生きたのかもなあ、とか思いました。和辻哲郎はドストエフスキーの作品を推薦しています。いつか時間があるときにドストエフスキーをちゃんと読んでみたいなあと思います。
 
 
和辻哲郎がこう記しています。
 
 
 私は自分の内にメフィストが住むのもまた無意義でなかったと思う。メフィストがいなければ私の世界も寂しいだろう。メフィストは私の世界を押し広め、多くの心理や見方を教えてくれる。それを機縁として私のファウストが真の叡智を得て行くのである。
 
 

 
 
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ファウスト(7) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(7)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、メフィストフェレスは若返りの秘薬を調合している魔女のもとへファウストを連れてゆきます。悪魔なのにですね、メフィストフェレスは自然な長生きの方法を説いたりするんですよ。「小さな領域を作って畑仕事をし、自給自足の暮らしをすれば長生きできますよ」とかじつに現実的なことを言うんです。そうしてそういうことができないのなら、魔女から秘薬をもらって若返ることです、と言います。
 
 
魔女の家には不可思議な獣たちが住んでいたりしてじつに映画的な設定なんですよ。見たことの無い舞台劇を文字で読むってなにかおもしろいです。ほとんどセリフだけの本なのになんでこうイメージが広がるんでしょうか。ガラスで象った世界の玉というのが登場するんですが、その存在感がすごいんですよ。ファウストはこの魔女の家で、もっとも美しい女性に出逢います。これがじつに謎めいた存在なのであります。
 
 
メフィストフェレスのすすめで、老学者ファウストは魔女の薬を飲み、ついに若き日の己自身に生まれ変わります。ちょっと魔術的で荒唐無稽な展開が続くんですが、なにせ作者がゲーテなので、魔女や悪魔のセリフのいちいちが知的でかっこ良いんですよ。若返りの薬が効いてきた主人公に、悪魔はこう囁きます。
 
  
これから高尚な懶惰(らんだ)の価値を分からせて上げる。
今にあなたの体の中で、愛の神が動き出して
折々跳ね廻るのを、面白くお感じになるのだ。


 
 
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農民文学の問題 黒島傳治

今日は黒島傳治の「農民文学の問題」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
農民と芸術に関する随筆というと、他に宮沢賢治「農民芸術概論」などがあります。
 
 
プロレタリア文学がかっこ良いなと思うんですが、黒島伝治はその中でも、農民の生について追求した作家です。この評論の中に、小林多喜二と中野重治氏のことが記されているんです。中野重治氏という文学者は戦前には小林多喜二たちと共に文学を創って、戦後も創作活動をずっとつづけていた方なんですが、小林多喜二がもし長生きしていたら1970年頃まで文学を作りつづけていたんだろうなあということに気がついてすごく驚きました。
 
 
黒島伝治が、農民たちの生を描きだした小林多喜二や中野重治氏の作品を紹介するときに「素ぼく」ということばを使っているんですよ。
 
 
これを読んだときに、あっと思ったんですよ。ぼくは記憶力がよろしくないほうなのであんまり物事を覚えていないんですが、中野重治氏が1928年に書いた随筆をこの前読んで「素樸(そぼく)」ということを大切にして居る、という一文を思いだしたんですよ。
 
 
これほんとすごく良いんで、興味のある方は、ぜひ全文を読んでみてください。「ちくま日本文学全集39 中野重治」という文庫本に掲載されています。
 
 
黒島伝治は中野重治の「素樸ということ」という随筆をかくじつに読んでいて、それから文芸戦線というところで作品を発表したり、シベリアへ行き、闘病をして、という人生を歩んだんだなあと思いました。
 
 
黒島伝治がこの随筆で語っている「日本農民文学会」なんですが、これは戦後すぐに和田伝という方が引き継いで再スタートされたようで2013年の現代もずっと続いている文芸誌なんですよ。昔の同人とか文芸誌ってほとんどが活動を終えているんですが……。長らく生き残っている言葉というのがかっこ良いなあと思います。

 
 

 
 
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