ファウスト(9) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(9)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ファウストに見初められた、純朴な美少女マルガレエテがですね、心をときめかせていたんですが。なんとですね、主人公ファウストがマルガレエテのですね部屋に悪魔と共に忍び込んだんですよ。前回の、ファウスト(8)でのできごとなんですけれどもね。
 
 
ここで、メフィストフェレスはさすがに悪魔らしい仕事をします。少女マルガレエテの部屋にですね、ひじょうに妖しいものを残してゆきなさいというんですよ。原文はこうです。
 
 
 ここにある所から持って来た、
 一寸目方のある箱がありますがな。
 兎も角もこれをそこの箪笥(たんす)に入れてお置きなさい。
 あの娘が見て気が遠くなる程欲しがることは受合(うけあい)です。
 あいつの体のいろんな物があなたのおもちゃになるように、
 わたしがこの箱にいろんなおもちゃを入れて置きました。
 相手の子供は子供でもこっちの細工は細工ですから。

 
悪魔とファウストの去った後に、少女マルガレエテが自室に帰りつきます。文学は、ふつうなら見られない、非常に興味を持っている人の私生活がはっきりと見えてくるというのが一つの魅力なんだろうなあと思います。悪魔も主人公も見ることのできなかった、少女の生活というのを、読者がのぞき見てゆくというのがすごいなと思います。
 
 
マルガレエテは、悪魔の残した小箱をひらきます。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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