ひょっとこ 芥川龍之介

今日は芥川龍之介の「ひょっとこ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
芥川龍之介は、強い印象に残るシーンや、激しいシーンをよく書くように思うんですが、それでも静かな読後感があるのが不思議です。今回の話では芥川龍之介の独特な死生観というのが感じられました。
 
 
吾妻橋にたくさんの人々が集まっている。桜が満開である。そこに遊覧船が通る。みな酒に酔っている。舟の上でもにぎやかなようすで、ひょっとこのお面をかぶった男がでたらめな踊りをやっている。彼は死んだのであるが……さて、どのような男だったのか。
 
 
ぼくはどうも実話に近い文学が好きなんですが、これはもしかすると、芥川龍之介がかつて出逢った人のことについて思い出して描いているのかもなあと思いました。芥川は海外の古典から物語を再構築する作家で、身近な実在モデルがほとんどいないはずなんですが。
 
 
芥川龍之介は虚無感がただよう作家だと言われることもあるのですが、自分としては芥川龍之介の独特な人生観をこの短編に感じました。さいごのセリフが印象的なんですよ。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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