ファウスト(11) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(11)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、悪魔メフィストフェレスとファウストからの贈り物の小箱を、それと知らずに開いた少女マルガレエテがですね、その小箱から美しい宝石をいくつもいくつも見つけだしたわけなんですが。
 
 
主人公ファウストはどうしても少女マルガレエテと恋をしたいわけですから、悪魔のメフィストフェレスにそのようにせよと命じるわけなんですよ。メフィストフェレスはそれで、マルガレエテに近づきます。
 
 
やはり悪魔の物言いだなと思うんですが、マルガレエテに恋をするように勧めるにあたって、まずおばさんのマルテのだんなさんが亡くなったということを、伝えるんですよ。その上で恋愛を勧める。悪魔ですから、やはりその箇所がなにか、きわだって歪というか飛躍しています。悪魔はマルテの目の前で、少女マルガレエテに恋の楽しさというのを説きます。
 
 
たとえばゲーテ詩集を翻訳した詩人の生田春月によれば、ゲーテは長らく生きたと言うことの方が不思議であると、記しています。ゲーテ自身が死ななかったということ自体がすごいんだと、書いています。ふつう恵まれた生活環境で健康なら長生きであるはずなんですが、生田春月はゲーテのことをそう捉えなかったんですよ。生田春月は、ゲーテがほんとうに恋や文学について苦悩したんだと言うことを想像していて、そういう一文を残しています。その苦悩から、悪魔メフィストフェレスという「すべてを否定する」辛辣な人格が描かれたのかもしれないなあ、と思いました。
 
 

 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/faust11.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
モバイル対応テキスト版はこちら
 
 
 
 






明かりの本は新サイトに移行しました!

URLの登録変更をよろしくお願いいたします。



明かりの本 新サイトURL

https://akarinohon.com

(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)

appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。











 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入