ファウスト(12) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(12)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、悪魔メフィストフェレスとファウストの話し合いがあったのですが、悪魔は「少女をだますつもりで居るのだろう」と問うのですが、ファウストはそうでは無いのだと言うんですよ。ファウストはグレエテ(マルガレエテ)を愛したいのだと、述べるのです。
 
 
悪魔はマルガレエテと上手く出逢うための準備をしていて、マルテという中年の夫が亡くなったその骸をですね、墓地に丁重に埋葬したという証明書を手に入れようと提案するんです。これを渡してから、グレエテと馴染みになるという、そういう計画なんです。ゲーテにとって最大の悪というのは、どうも悪意ある知恵者のことのようなんですよ。
 
 
ゲーテはたとえば、罪の無い無垢な少女のことを、悪魔でさえ近づくことがはばかられるほど聖なるものだと記したりするんですよ。知らないものに罪は無いとでもいうような。

 
ファウストはその無垢のマルガレエテ(グレエテ)に対しての愛情をこう述べます。森鴎外の翻訳文がじつにかっこ良いんですよ。こんなのです。
 
 
「己が感じて、
その感じ、その胸の悶(もだえ)
なんとか名づけようとして、詞(ことば)が見附からないで、
そこで心の及ぶ限、宇宙の間を捜し廻った挙句に、
最上級の詞を攫(つか)まえて、
己の体を焚くような情の火を、
無窮極だ、無辺際だ、永遠だ」

と言わざるをえない、とファウストは告げるんです。
 
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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