ファウスト(26) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(26)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ついに主人公がヒロインのいる牢獄へ入っていったんですが、すでにマルガレエテは恐怖におかされて、敵味方の判断さえつかない状態になっていたのでした。なかなかおそろしい話だったので、そういう話しが苦手な方は読み飛ばしていただけるとありがたいです……。前回のストーリーを紹介しておきます。
 
 
主人公のファウストは牢獄のヒロインに「助けに来たんだ」と言うんです。しかしマルガレエテは「あなたは死刑執行人ですね」と言い出すんです。もっとも愛おしい相手さえ判らなくなるほど、気が動転してしまっているんです。現実がどうなっているのか判らなくなってしまい、それで「赤ん坊におちちをのませたいんです」と言うんですが、その赤ん坊が居ないんです。
 
 
主人公はこの恐ろしい事態に、歎きます。恋人、という言葉がファウストから発せられるんですが、マルガレエテにはその声も聞こえません。そうしてかつてのファウストの幻影をマルガレエテは追います。やっと我に返って二人はあつい抱擁を交わすんですが、そのあとに事件の真相が語られます。
 
 
マルガレエテは因習に惑わされて愛おしい赤ん坊を殺してしまったという事実が語られるのです。ファウストとマルガレエテの赤ん坊です。自分がやってしまったそのおそろしい事実の記憶をですね、マルガレエテはほとんど喪失してしまっていて、透明なあかんぼうにおっぱいをあげようとしていたんです。マルガレエテは「もう逃げられないから」と言って、牢獄からでることをしないんです。
 
 
ゲーテは「若きウェルテルの悩み」や「ファウスト」において、辛い出来事というのを忘れないように物語の中に折り込んでいって、描いているんだろうなあと思いました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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