歳棚に祭る神 柳田國男

今日は柳田國男の「歳棚に祭る神」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
もうすぐ元旦なので、正月の随筆を探してみました。年棚というのは、家の中につくる、お正月の神様のための神棚のことです。くわしくはこちらの辞書を読んでみてください。
 
 
年神というのは、お正月の神様だそうです。これも辞書に記されているのでちょっと読んでみてください。柳田国男はこの年神をこう解説します。
 
 
  歳徳神と名づけて弁天様の如き、美しい女神を想像する者もあるが、古風な東北の田舎などで、正月様と称して迎えたのは、高砂の能に出るような老男と老女で、左義長の煙に乗って還って行く姿が見えるなどともいった。
 
 
東北のある地域では、おじいさんとおばあさんのすがたをしている神様なのだそうです。知らなかったです。それからお正月の門松についてなんですが、木に神が宿るというように考えられてきて、門松ができたそうです。その由来を知ってみると、なにかそれが美しくみえるように思いました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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ファウスト(35) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(35)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、地震の神セイスモスという人物が登場しました。ゲーテは6歳の頃に、リスボンの大地震というのに遭遇しているんです。遠い地での地震だったので、じっさいの揺れは体験しなかったのですが、それがどれだけ厳しい事態だったかを、さまざまに聞いてきたようです。
 
 
地震の神というか、大地の神なんでしょうか、セイスモスはこういうことを語ります。
 
 
画を欺く美しさに見えるように、
己が押し上げて遣らなかったら、
美しく澄んだ蒼空に
あそこの山々が聳えてはいまい。
 
 
セイスモスは地震を起こすし、大きな山も作ってきたと言うんです。じっさい地殻変動があるから地震がおきて山脈ができるわけですが、これは神話上の話なので、神が山々を放り投げるようにして積み上げたと言うんですよ。セイスモスは語ります。
 
 
 地の底から己は迫り上がって来て、
 面白そうな人間共を、大声で、
 新しい生活に呼び覚ますのだ。
 
 

 
 
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泥濘 梶井基次郎

今日は梶井基次郎の「泥濘」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
何年か前、有名な小説家の方のツイッター上のつぶやきを読んでいて、そこに「書いていた脚本を没にして、はじめから書き直すことにした」とかいうことが書いてあって、やっぱりプロはすごい実行力があるんだなと思いました。僕の場合は、コンペに落ちるかあるいは上司にダメ出しでもされないかぎりぜんぜん踏ん切りがつかずにいつまでたっても失敗している仕事を失敗したままつづけてしまうので、判断力というか決断力が無いなあと思います。
 
 
梶井基次郎は自分で書いていた文章を没にして、その時の気分の沈みようを小説に書き記しています。仕事が上手くゆかない時期の、その通勤途中というのを思いだしました。
 
 
これはとても短い作品なんですけど。物語終盤の、月光の中にいる主人公の描写がきわだっていて、魅了されました。
 
  

 
 
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ファウスト(34) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(34)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、妖しげな怪物達が集まる迷宮のその奥に、美しい泉と女たちの姿を発見したファウストは、こんなふうに語りました。
 
 
 百(もも)の泉が八方から集まって
 浴(ゆあみ)の出来るように、浅く窪んだ、
 清く澄み切った池になっている。
 健かな、若い女等の手足が
 水鏡に映って、二重に、
 目を悦ばせてくれる。
 そして女等は中善く、楽しげに浴びたり、
 大胆に泳いだり、こわごわ渉ったりしている。
 
 
ファウストは人首馬身のヒロンにであうんですが、ファウストはこの神話上の登場人物を尊敬していてあなたは偉大な教育者だと伝えてから、こう語ります。
 
 あなたは草木を一々知っていて、
 その根ざしを底の底まで窮めて、
 創(きず)を癒やし、病人を救って遣られる。
 
薬草について語っています。ヒロンはもっとも美しい女ヘレネがかつてどこへ行ったかを語ります。それから、医術の神・アスクレーピオスの娘マントオについての話をします。この娘マントオはいつも祈りをささげているんですが、ある日、父にこう言います。
 
 
 どうぞお父う様の御威徳で、
 医者共の夢を醒ましてお遣になって、
 大胆に人を殺すことをお廃(よ)させなされて
 下さい——
 
 
この娘のもとへゆけば、病は忽ち治るだろうとヒロンが告げると、ファウストは病を治すなどというつもりは無いんだと言うんですよ。ゲーテの物語は、ひとつひとつの挿話にも、衝撃を受けるような内容が記されていて、読んでいてうなります。ファウストはマントオに対面し、ついにもっとも美しい女ヘレネに出逢う機会を得ます。
 
 

 
 
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サンタクロースはいるんだ ニューヨーク・サン紙社説

今日はニューヨーク・サン紙社説の「サンタクロースはいるんだ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはフランシス・ファーセラス・チャーチという人が1897年のクリスマス頃に書いた文章です。ニューヨーク・サン社の新聞記事なんですよ、これ。クリエイティブコモンズで公開されていたので明かりの本でも紹介してみます。
 
 
自分は今年プレゼントを贈ったりもらったりすることのないクリスマスを過ごすんですが、クリスマスプレゼントがどれくらい特別なのか暇なので計算してみました。「今日がたまたまクリスマスで、しかもすてきなプレゼントをもらえるorあげる」という日をすごす確率は最高に運がいい人でも0.3パーセント未満で、運が悪い人では0.01パーセントくらいだなという計算になりました。最高でも100回。最低でも3回はそういう日がたぶん来るでしょうというでたらめな計算です。それから暇なのでwikipediaでサンタクロースについて調べてみました。日本でサンタクロースのイラストがさかんに使われるようになったのは今からだいたい100年くらい前だったそうなんです。
 
 
このエッセーで、幼い子どもが「サンタクロースっているの?」と聞いているんですよ。それに新聞記者が「サンタクロース? いるいる!」って答えています。ウィトゲンシュタインという哲学者が提示した、論理空間というのを思いだしました。こんなのです。
 
 
世界…………現実に成立していることの総体
論理空間……可能性として成立しうることの総体
 
 
論理空間では、サンタクロースはもちろん居て、クリスマスには幼い子が眠っている間にくつしたの中にプレゼントを入れてゆくんですよ。ところでウィトゲンシュタインによれば「サンタクロースはどこにも居ない」という論理空間は想定できないそうなんです。
 
 
ウィトゲンシュタインの哲学書にはこう書いてあります。【論理空間上「ない」という構成要素は除外される】ここがウィトゲンシュタイン論理空間の独特でおもしろいところなんですよ。論理空間は考えられることならなんでも存在する場所なので「白いカラスなんていない」とか「この教室にはカバがいない」という言説は論理空間には存在できない。論理空間は可能性があることをすべて受け入れるという非常に厳密な場なんです。たとえば【あのランプの明かりは灯っているけど、このランプの明かりは灯っていない】というごくありふれた記述は、論理空間ではありえなくて【あのランプに明かりが灯っている】という厳密な記述に置き換えられてゆくんです。
 
 
ウィトゲンシュタインは「これらは存在するが、あれは存在しない、と語ることはできない」ということを告げていてこの問題を詳細に語る哲学書を記しているんですよ。もし哲学がお好きならば、ウィトゲンシュタインの論理哲学論考を読んでみてください。
 
 

 
 
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二ひきの蛙 新美南吉

今日は新美南吉の「二ひきの蛙」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
さいきん、農業や民話についての物語を読んでゆきたくて、柳田国男の本を紹介したいなあとこの1年ずっと思っていたんですが、なかなか古い言葉を読んでゆくのがむずかしくて1年たっても読めませんでした。あー、今年は柳田国男を読めなかったというのが、くやまれます。来年頑張りたいと思います。今回は、新美南吉の昔話を紹介します。
 
 
2匹のかえるがどうも仲が悪くてぶつかりあっているんですが、時間がこれを解決してくれるだろうという昔話です。新美南吉は、ことばのちょっとした箇所にもユーモアがあふれていて読んでいて楽しかったです。
 
 
この童話に「眠る」というテーマがあるんですが、たしかにどんなに調子が悪いときでも、暖かい寝床さえあれば体はかなり良くなるよなあと思います。無印良品のベッドの中に「なかぎしの敷き毛布」を設置してオンドル風というか床暖房風の寒さ対策をして眠るのがお気に入りなんですが、びんぼう人の自分には、快適に寝ることが大事だと思う今日この頃です。
 
 
ところで明かりの本では、どんなブラウザでも縦書きのテキスト表示をできるようにしてみました。表紙絵の下部の「★シンプル表示の縦書きテキストはこちら」というリンクをクリックしてみてください。ちょっと古いPCとか最新タブレットでも、縦書きのテキストが表示されますよ。
 
  

 
 
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ファウスト(33) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(33)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ワルプルギスの夜というのがふたたび描かれました。これはファウスト第一部でのラストシーン間近のところで描かれた悪魔たちのお祭りと同じものなんですが、古代のワルプルギスの夜という、さらに怖ろしい集いのようです。巨大な蟻とかスフィンクスとかあらゆる生きものが登場してきて非現実的な登場人物ばかりなんですが、ゲーテが描くとどんなものでも知的になるのが、すごいなーと思います。魔女エリヒトオというのがこう言うんですよ。
 
 
 やくざ詩人共が度はずれに
 悪く云う程、わたしは悪い女ではない。一体詩人は
 褒めるにも毀(そし)るにも止所(とめど)がない。
 
それから戦について、こう語ります。

 大きな争の実例があったのだ。
 暴力がそれより強い暴力に抗して、千の花を
 編み込んだ、自由の美しい飾の輪が破れ、
 こわい月桂樹の枝が王者の頭に巻き附いた。
 
 
たしかに詩人は宇宙的な感覚というか、無限なものというのをうまく言葉にしてゆくんだよなあと思います。すごい人はなにを表現してもこう、面白くできるんだなあ、すごいなあと感じました。どうも語彙が不足していて、すごいなあとしか言えないんですが。
 
 
印象としてはたぶんこのヒエロニムス・ボスの絵画みたいな不気味な場所に、主人公は居るんだと思うんです。ファウストは美しい女ヘレネの行方を捜して、炎の迷路というのをさまよっているんです。スフィンクスはファウストの問いに答えて、「わたしの生きていた時代にはヘレネはもう居なかった」と言うんです。様々な時代に生きたあらゆるものたちが主人公の前で、いろいろなことを言うのであります。ファウストはこの古代の集いを眺めながらこう言います。


 実に驚歎に価する。観照だけで満足だ。
 醜怪の中に偉大な、力のある趣が見える。
 なんだか前途の幸運が予想せられる。
 この真率な一目は己に何を想い出させるだろう。
 
 

 
 
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