ファウスト(29) ゲーテ

今日はゲーテの「ファウスト」その(29)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、悪魔メフィストフェレスの勧めで炎の祭典を見た皇帝がですね、自分がまるで火の霊の君主になったようだということを言っていました。
 
  
ふつう「悪」というと近づきたくないというか不気味だというか生理的に不快なのが当然だと思うんですが、ゲーテの描く悪魔は魅力的で、しかし話の流れを追ってゆくとたしかに人を滅びへと向かわせていて明らかに悪なんですよ。聡明な学者も帝も、この悪魔にあざむかれているんです。
 
 
自分もこのように、万能感を与えてくれる悪魔というのが近づいてきたらすっかりだまされるだろうなあと読んでいて思いました。
 
 
悪魔は、泡銭をエサにして人々をだますんですよ。現代で言うとバブル経済によって人々を浮かれさせます。2007年に世界中で金融危機を巻き起こした住宅バブルに似たもので、ちょっとびっくりしました。このファウストの物語は、政治の世界でほんとうにくりかえし起きていることを寓話化して描いているんだなあと思いました。




 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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