神曲 地獄(3) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第三曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ダンテの文学にとって最大の重要人物ベアトリーチェが登場しました。この女性はダンテが九歳のころ、春のフィレンツェにて実際に出逢った初恋の相手です。現実のベアトリーチェは運悪く夭逝されたんですが、ダンテはこの女性を自身の作品の中で幾度も登場させてゆきます。
 
 
神曲では、ダンテに地獄めぐりを無事完遂するように助力するのがこの天堂に住むベアトリーチェです。ベアトリーチェは千年前に生きた大詩人ヴィルジリオ(ウェルギリウス)を導者として遣わします。もっとも険しい山に登る登山者という印象です。ダンテは山を正しき道の象徴として描き、小暗き森を、人生の迷いに例えています。ダンテはこの迷いの道というのを描いてゆきます。
 
 
第三曲ではもっとも有名とされる場面が描かれています。山川訳はこうです。

我を過ぐれば憂ひの都あり、我を過ぐれば永遠の苦患(なやみ)あり、我を過ぐれば滅亡の民あり
義は尊きわが造り主を動かし、聖なる威力、比類なき智慧、第一の愛我を造れり
永遠の物のほか物として我よりさきに造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ
 
 
これは彫刻家のロダンが創った「地獄の門」でも有名な、物語の導入部です。

 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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