蝦蟇を食べた話 北大路魯山人

今日は北大路魯山人の「蝦蟇を食べた話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
現代の新宿に、カエルを刺身で食べさせる料亭があるそうです。あとフランスにはカエル料理というのがけっこうメジャーなんだそうです。意外な食文化というのはほんとにたくさんあるんだなあと思います。最近読んだ農業の本で、農業は環境の美化にも重大な影響を与えているという話が記されていて面白いと思いました。
 
 
狩りの時代から農耕の時代に変化するときに、古代人の生活は圧倒的に変化したと思うんですが、数百年後とかには肉の培養工場みたいな時代が来て自然界の生きものへの不殺生を定める国が生じたりするんだろうなあと空想しました。そうなると漁が全否定されちゃったりするんだろうなあ、そんなのイヤだなあと思いました。農業や漁業を無視すると、公害が広がってしまって50年前の大阪湾とか東京湾のようにヘドロまみれになるというのは間違いなくて、食糧は海外に頼らず自給したほうが環境も美しくなる、という評論をこの前読んだんですよ。現代の人間社会にとって、自然界への入口というのは食文化だろうと思うんですが、どうなんでしょうか。食うことに関しては、人間の文明がいかに進んでも、ほとんどヤギやクマや鳥とそんなに変わらないですし。サラダとか魚とか豆を、おおくの人が食べますし。
 
 
この随筆は、ずいぶん謎めいた話で魅了されました。ほんとに蛙を食う人々が居たのか居なかったのか。本当に食べたらどういうものなのか。体に良いものなのか。美食家の謎の行動がおもしろかったです。食うことにこだわると、まず調べ尽くしてそれから、狩りをしに行くところからはじめるんですよ。食用の蛙はどうも柔らかすぎて骨がなく、野生の蝦蟇はわずかに苦みがあって、それで得も言われぬ旨味があるそうです。
 
 

 
 
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神曲 地獄(16) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第十六曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ダンテはなぜこういう地獄をめぐるようになったのかを亡者たちに話すんですが、こういう台詞でした。「導者が私に約束をしてくれた、甘き果実を得るために、とにかく今は苦をたえしのんで地獄の中央にまでゆくのです」
 
 
甘き果実というのがなにを意味するのか今ひとつ判らなかったのですが、おそらく最愛のベアトリーチェと天堂で逢えると思っていて、そこへゆこうとしているんだと思います。地獄のものたちはダンテにこう告げます。
 
 
おまえはこの暗い闇をのがれ、ふたたび美しい星を見ようと地に帰りつき「私は地獄を通りぬけた!」と生還を喜んで言いえた時、願わくば、私たちの居たことを人々に伝えてくれ。山川訳はこうです。
 
 
汝これらの暗き処を脱れ、
再び美しき星を見んとて帰り、我かしこにありきと喜びていふをうる時
ねがはくは我等の事を人々に伝へよ


 
 

 
 
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民族の血管 中井正一

今日は中井正一の「民族の血管」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはごく短いものですが、何回も読んでしまいました。おもしろい随筆です。生き物と思想について同時に語っているものがどうも読んでいて魅力を感じます。中井正一は電子的な出版物の到来を予想していて、さらにデジタルの世界ではゲームが席巻して文化的な書物が遠ざけられるという、現代の状況を半世紀以上前にはっきり予想しているというのがすごいなと思います。ラジオの時代からテレビの到来というのが戦後すぐにあったので、こういう随筆が残されたんだと思います。中井正一は、資本力と結びつきを得て力強く文化を発信したフランスの百科事典業界を賞讃しています。
 
 

 
 
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神曲 地獄(15) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第十五曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
地獄をゆくダンテはおもわぬ事態に遭遇します。若くして亡くなられた師ブルネットラティーノに出逢ったのです。炎に焼かれて生前とは異なる姿なのですが、かつてのようにダンテを励ますのでした。ダンテは懐かしい師にこう述べます。「あなたは生前、私にしばしば、人はいかにして不滅の道のりを歩むようになるのかを教えてくださった。その時の慈愛ある優しいおもかげを、私は生涯忘れることがないのです。私は生きている限り、先生から受けた恩がいかに素晴らしいものであるかを、人々に語り継いでゆくつもりです」山川訳はこうです。
 
 
そは世にありて我にしばしば人不朽に入るの道を教へたまひし當時の慕はしき善きあたゝかきおも影はわが記憶を離るゝことなく
今わが胸にせまればなり、われこの教へを徳とするいかばかりぞや、こは生ある間わが語ることによりてあきらかなるべし
 
 
恩師は、生前に遺した「宝辞典」という百科事典を手に取ることをダンテに勧めます。本の中に自分は生きているし、本を通してふたたび出逢うことができるのだと告げます。
 
 

 
 
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ヒロシマの声 豊島与志雄

今日は豊島与志雄の「ヒロシマの声」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
最近ダンテの神曲地獄編を読んでいて、危機について描かれた文学を探して読んでいます。原爆投下から数年後の広島では、かつてそこで暮らしていた人たちが少しずつ帰ってきたという描写がされています。占領軍によって情報が隠されてきたと豊島与志雄は言うのですが、むしろ現代の情報よりも根本的なところでは正確な描写に思えました。とくに、もうこのような危機を起こしてはならないという、考え方と方法論の記述は、現代の政府や世間で言われていることよりも明確で正しいと感じました。敗戦後には平和憲法が根付いたのに、311後に原発輸出が推進されるのは日本にとって巨大な損失でしかないと思います。
 
 

 
 
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神曲 地獄(14) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第十四曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ダンテは急に感傷的なことを記します。地獄に居ると、故郷が懐かしいというんですよ。じっさいに作者のダンテは追放されて以来いちどもフィレンツェに戻っていないのでかなり事実を書いているんだろうなあと思いました。この地獄では、自然と技法とに逆らったひとびとが、火の玉の降りしきる大地で苦悶しています。
 
 
それから、今回の描写でダンテが想像する自然観というが出てきて、とほうもなく大きな巨人が自然界の一部を形成していて、というような描写があります。老いた巨人は体中にひびが入っていて、そこを伝って涙がこぼれ落ちつづけ、谷を創り、川となっている、という壮大な描写です。
 
 
今回、ゲーテも描いた、忘却をもたらす「レーテーの川」の話がありました。その川を君もいつか見るだろう。罪をくやみ、その罪が消え去るとき、君の魂はレーテーの川で忘却の水に洗い清められるだろう。
 
 
山川訳はこうです。

レーテは汝見るをうべし、されどこの濠(ほり)の外、罪悔によりて除かれし時魂等己を洗はんとて行く處にあり

 
 

 
 
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去年の木 新美南吉

今日は新美南吉の「去年の木」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはごく短い童話です。木と小鳥のお話しです。童話の形式で、詩が記されていると思いました。物語には良く、ずっと見つめつづける主人公というのが登場するんだと改めて思いました。見ているだけの登場人物というのは力が無いんですけど、物語の中心にずっと居るんですよ。
 
 

 
 
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