神曲 地獄(12) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第十二曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回、自然界のもたらす破壊をかいくぐりながら、ダンテと師は地獄の底の底へと向かいます。ミノタウロスがですね、瀕死の状態で登場するんですが、この地獄では暴力をふるったものたちが苦しんでいるのです。ダンテの厳しい断罪の物語を読んでゆくと、かつて自分も道義的な罪を犯しただろう、というように想像させられるような場面がたくさんあって、ダンテ文学によって罪の意識というのが喚起されるなという気がしました。
 
 
惨劇を生んだ責任者たちが赤く煮えたぎる川でおぼれ続けています。殺戮を行った人々とともに、アレクサンドロスまでもが、ダンテの描く地獄で永遠の罰を受けているのでした。日本で言うなら誰なんでしょうか。織田信長かなにかでしょうか。アレクサンドロスは哲学者のアリストテレスから学問を学んだ大英雄なんですけれども。ダンテは「彼等は妄りに血を流し産を掠めし暴君なり」と記します。作者ダンテは戦争に巻きこまれて殺されかけた人ですから、ほんとうに暴力が憎いんだなと思います。はい。罪を憎んで人を憎まずと言いますが、ダンテの場合は、罪を憎んで文学を書き上げたんだなと思います。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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