神曲 地獄(25) ダンテ

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第二十五曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
盗賊がですね、教会堂から美しい聖器を盗んだんですよ。そうして罪を他の人になすりつけて逃げ切ってしまった。このヴァンニ・フッチという男はすごい悪人で、未来に悲惨なことが起きると予言をするんです。それから神に対して「神よ、この手をとってみろ! 私はお前に挑む」と叫びます。男はこの瞬間に、あらゆるものたちを敵に回します。怒り狂ったケンタウロス(半人半獣の馬)があまたの蛇をひきつれてこの男を追います。
 
 
第二十五曲の後半はじつに奇妙な描写でした。罪人や怪物たちが、転生と変身を繰りかえします。今回は蛇と人との戦いが描写されています。ウロボロスにも似た、奇妙な永久機関が描かれているかのようでした。ダンテが蛇と変身を描いた理由は、蛇の生態にあると思うんですが、脱皮をする姿と、大きな蛙を丸呑みにする姿と、それから足が無いのにみごとに移動する様とが、この物語を描かせた原動力になっていると思います。
 
 
裁くものと裁かれるもの。動物と人。襲うものと襲われるもの。このまるで異なる両者が完全に入れ替わるという、暗黒そのものの描写でありながら、神秘的な変身譚が描かれます。これは圧巻でした。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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