神曲 浄火(1) ダンテ

今日はダンテの「神曲 浄火篇」第一曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ついに神曲地獄篇が終わり、今回から煉獄篇がはじまります。山川訳では煉獄のことを「浄化」と記しています。ダンテは、キリスト教の聖書を中心に読解していって、中間の世界というのに着目し、地獄篇のはじめのほうで記された「limbo」や「煉獄」を描いてゆきました。罪があるとも無いとも言えない状態の幼子たちがゆく、地獄でも天国でも無いリンボ(ここにはキリスト教の洗礼を受けていないため天国にはゆかない善的な存在の詩人たちも居ました)や、今回から読んでゆく「天国に今すぐゆけるわけでもないが、地獄に落ちたわけでもない」世界が描かれています。
 
 
ダンテは地獄を書き終えて、次は煉獄を書くとなって、そうとう意識が変わったんだろうと思うんですけど、この浄化篇第一曲では、自然描写が美しく、詩的な表現が記されていて、じつに読んでいて気持ちが良いと思いました。とにかく舟や海の描写が良いんです。
 
 
この前、哲学者ヴェーユが語った、奴隷の世界と地獄のごとき現実についての記述を読んでいて、苦しい生活を送らざるをえないものに必要なのは、美であり詩をもつことなんだということが書いてあって、すごく納得したんですが、ダンテの物語も、悲惨な地獄を抜けでた瞬間にもうれつに書いているのは、美しい詩についてなんですよ。しかもそれが、ごく普通に存在している風景へのまなざしなんです。ちょっと興奮して読んでしまってあれなんですけれども。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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