神曲 浄火(5) ダンテ

今日はダンテの「神曲 浄火篇」第五曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回登場する人々は、悲惨な末路を辿った人々なんです。追放されたものや、逃げてきたものたちが、志なかばで亡くなった。その死者は今生きている人からの祈りを求めていると言うんです。
 
 
のどに傷を負い絶命寸前だった彼は涙をこぼした。そこへ天使と悪魔があらわれて、彼の魂をどちらが引き取るかという争いが起きた。天使はその涙に性善を見いだしたのか、彼を救わんとしている。しかし悪魔は彼の瀕死の体を押し流すために、雲と風を操り、山も谷もいちめんを霧でおおってしまった。びょうびょうたる森に洪水が起き、谷間の濁流に飲みこまれた男は、キリストへの思いをつのらせ手を十字に結んだ。しかし悪魔によって祈りの手さえも切りはなされ、かれは宙ぶらりんなまま現世を去ることとなった。
 
 
それから、生前、ダンテと親交のあったピーアという女が現れます。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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