神曲 浄火(27) ダンテ

今日はダンテの「神曲 浄火篇」第二十七曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回、印象的なシーンがありました。天使たちが詩人らに「炎のなかを通りぬけてこい」と呼びかけるのであります。「潮騒」という物語に「その火を飛び越して来い。その火を飛び越してきたら」というセリフがあるそうですが、これはもう、かくじつにこのダンテの神曲浄化27篇を参照したんだなあーと思いました。
 
 
神曲は、裁きとキリスト教が中心となった物語なんですが、主人公ダンテが、恋愛や師弟について考えつくした物語でもあって、今回はじつに印象深い描写がありました。長らくダンテを導き続けた、師ウェルギリウスがついに道案内を終え、旅はついに地上楽園へと到達します。師ウェルギリウスの去ったあとに、美しい自然界が立ちあらわれるというのがじつに、ウェルギリウスの詩世界を愛し続けたダンテらしい描写だと思いました。
 
 
最大の苦難を通りぬけるときに、師ウェルギリウスは、愛おしいベアトリーチェについて念を押すように、なんども語りつづけます。
 
 
ベアトリーチェは最も愛おしい女であり、また現代という単一の時間軸から脱出して、記憶や歴史という世界へと導いてゆく存在です。天使たちは、聖なる火をくぐりぬけよ、(焼け焦げた人々があまたにいるとしか思えない)その火の中をくぐり抜けよ、と命じるときに、こう言うんです。
 
 
彼方から響きわたる歌声に耳を傾けよ。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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