神曲 天堂(3) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第三曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
地獄篇では森と闇と洞窟ということが主体となっていて煉獄篇では山を登ることが中心でした。今回の天堂篇では銀河と空と雲とが美しく描かれています。今回は月光天というところを旅します。
 
 
地獄篇では、他者の悪性がもののみごとに暴露されていて怖ろしかったのですが、天堂篇の住民はみな賢いので、今度は逆に主人公ダンテが、いろいろと叱られるということになってしまいました。これはじつに予想外な展開でした。
 
 
天堂の住民は、もはや姿形もかつての醜さが消え去ってしまい、美しくありつづけるのであります。いわば印象の世界という感じなのでしょうか。当然あって然るべき、望みや渇望や嫉妬というものも存在しないんであります。理論上の世界という感じがしました。しかし、書き割りの人格というわけではなく、彼女らは愛に包まれて存在している。
 
 
この天堂篇で学ぶことはおそらく、安寧とはいったいどういうものか、ということなんだと思います。彼女らはアヴェ・マリアを歌うのでありました。
 
 



 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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貧しき信徒(6) 八木重吉

今日は八木重吉の貧しき信徒その6を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
触感のある詩というのは、じつにめずらしいんじゃないかと思いました。八木重吉は、近くに飛んできた虫を手にとってパッと投げる、ということを書いていて、その掴んだ時の軽さとか手触りとかが、脳内に明確に再生されてしまいました。おそらく前後の詩で、視覚や味覚を刺激しているので、そのようにリアルな触感というのを、文字を読んだだけでイメージしたんだと思います。
 
 
それから梅の、ほそい枝について記した詩があるんですが、これは映像的ななにかを感じました。写真でなにかを撮るときに、実際には撮れないんだけど、こういう部分が撮れたら良いのにと思う、そこのところを鮮明に描いています。
 
 
今回は、病を持つ父と、幼い少女についてが記されています。ほぼ事実を書いているのだと思います。「太陽」という詩が、みごとでした。
 
 

 
 
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神曲 天堂(2) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第二曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 

天堂篇でも、舟というのが印象的に記されています。宇宙と海のイメージが交じりあって一つになっているのが、じつに詩的です。小さな舟にのってダンテのあとをついてきた人々に、ダンテはもときたところへ帰りなさいと呼びかけます。
 
 
記憶のいくつかが失われつつ、あとに続く幾人かの人々とは別れを告げ、ダンテは先を目指します。
 
 
導き手は、恋人ベアトリーチェと、アポロンです。ベアトリーチェはこう語ります。おまえがのぞみ、憧れている真実に向かって私がまずその道を歩んでみせるから、おまえはそれを見つめなさい。そうすれば一人でその道を歩くことができるでしょう。天体の回転や活動を、人と命の営みに結びつけて語る描写が美しかったです。ちょっともうすごすぎてなにをどう紹介すれば良いのかさっぱりわかりません。
 
 

 
 
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貧しき信徒(5) 八木重吉

今日は八木重吉の「貧しき信徒」その5を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
あと9回くらいこの詩集を紹介します。短い詩なので、興味があったらぜひ読んでみてください。八木重吉は、じつにふつうの日常を題材にしつつ、極端な感覚を描くんですが、バランスの良さがとにかくすごいんだと、サーカスの綱渡りを見るような気持ちで読んでいました。
 
 
八木重吉は自分のことを、直接書くんでなしに、ちょっと鳥瞰図のように離れたところからサッと書くんですよ。そこがたぶん気持ちの良い詩の秘訣なんだろうなあ、といろいろ想像しながら読んでいました。
 
 
それからやっぱりバランスのとりかたが絶妙なんだと思うんです。アリを書くときに、それが軽いものだとかふわふわした足どりだとかたしかなことを書きつつ、アリに対して「おおいなる」という重々しい言葉をさっと挿入するのが上手いんだろうなあと思いました。
 
 

 
 
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神曲 天堂(1) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第一曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
いよいよ天国篇がはじまったのですが、やはり昇天をするように天へ向かってゆくという展開で、透明感のある詩というか、宇宙観が展開しています。
 
 
おもにアポロンのことが描かれているんです。wikipediaを見つつ、イタリア人のダンテがどうしてギリシャ神話に入ってゆこうとしたのか、敬虔なキリスト教徒のダンテがどういうようにギリシャ神話を重大視したのか、知識が無いので、じつに謎だなあと思いながら読んでいました。
 
 
ダンテは天上での出来事は、とても人々に伝えられるようなものではなく、再び語ることはたいへんな至難であると記します。それは旅の途上できわめて美しい大地を見た時に、その感動そのものを文や写真ではとうてい伝えられないのと同じように、ある程度しか字にあらわすことができない。
 
 
神曲の天堂篇では、夜空に広がるあの宇宙のことが、かなり語られているんですよ。ここが現代にも通じる感覚だと思いました。「宇宙は神のように神聖な存在である」と愛おしいベアトリーチェは告げます。山川訳はこうです。
 
 
  哀憐(あはれみ)の大息(といき)の後
 
 
ベアトリーチェが、なげく子どもにさとす母のように、まどうダンテに対してこう語るのです。山川訳でどうぞ。
 
 
  目をわが方にむけていふ。凡(およそ)ありとしあらゆる物、皆その間に秩序を有す、しかしてこれは、宇宙を神の如くならしむる形式ぞかし
 
 
スタニスワフ・レムが描いたソラリスは、きっとダンテ神曲のこの言葉から想起されたに違いないと思いました。
 
 
  わがいふ秩序の中に自然はすべて傾けども、その分異(ぶんこと)なりて、己が源にいと近きあり然らざるあり
  是故にみな己が受けたる本能に導かれつゝ、存在の大海(おほうみ)をわたりて多くの異なる湊(みなと)にむかふ
 
 
ベアトリーチェは「宇宙空間は、おたがいに秩序をもって永遠の価値を中心として、美しく並んでいる」というのです。
 
 

 
 
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どんぐり 寺田寅彦

今日は寺田寅彦の「どんぐり」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは論理的な随筆を書く寺田寅彦にしては異例で、心情の描写が秀逸な随筆です。寺田寅彦の妻と、どんぐりを拾うことに、夢中になってしまう子どもというのが登場します。もの悲しさのつよい作品です。
 
 
ふと思い出したのですが、子どものころ、丸いどんぐりを集めるのに、夢中になった記憶があります。現代ではこんな収集をする人はあまり居ないだろうと思ったのですが、いや、iPhoneのゲームでニンジンやモンスターやなにやを夢中になって集めている人がたくさんいるし、今でも幼い子は、リスのようにどんぐりを集めるはずだと思いました。潮干狩りする子どもたちというのをイメージしました。
 
 

 
 
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神曲 浄火(33) ダンテ

今日はダンテの「神曲 浄火篇」第三十三曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
いよいよ楽園へゆくので、ここからは牧歌的で美しい詩の数々を楽しんでゆけばいいのだろうと思ったら、ぜんぜんちがいました。ベアトリーチェはかなりおそろしい未来について言うんです。ダンテは記憶の中のベアトリーチェを描いていると言うよりも、十字架を背負うキリストを見守る聖母マリアのようにベアトリーチェを描いています。これは作中に、そう明記されています。
 
 
ベアトリーチェは主人公ダンテに過酷な事態をさまざまに告げます。こういう言い方なんです。
 
 
我見るに汝の智石に變り、石となりてかつ黒きがゆゑに、わが言の光汝の目をしてまばゆからしむ


ベアトリーチェはこう言っています。「ダンテよ、おまえの脳はまるで石に変わり果て、黒い石のようになった知性のために、わたしの言葉がまるでまばゆく光るように感じられ、そのように目がくらむのだ」もう年下の、美しい女が言っていることじゃないです。苦しむ子に教える、母の姿です。しかもダンテは、むつかしすぎて、わかりません、とベアトリーチェに訴えています。
 
 
ベアトリーチェは苦難と、忘却の水について説明します。わたしを裏切った事実を忘れた、ということは、レテの水を浴びたからであり、愛するものとの関係をどこか憶えていない、と言うことが、私のことをおろそかにした、その罪が存在することをすでに証明している、と。あなたはよそ見をして生きてきたんです、とベアトリーチェはダンテをしかるのです。
 
 
おそろしいことに、天女からダンテはレテの川の水を浴びさせてもらって、かなりのことを忘却しているのであります。
 
 
あなたの茫漠とした眼にもはっきりと判るように、判りやすくこれから教えてあげましょうと、ベアトリーチェは言うのでした。エウノエの川で、記憶の力を呼び覚ましてあげなさい、とベアトリーチェは天女に命じます。
 
 
エウノエの美味い水を飲み、幼子のような清んだ心になり、生きなおすというような描写でした。煉獄篇の最後の言葉はこうです。山川訳でどうぞ。
 
 
さていと聖なる浪より歸れば、我はあたかも若葉のいでて新たになれる若木のごとく、すべてあらたまり
清くして、諸々の星にいたるにふさはしかりき
 
 

 
 
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