今日はダンテの「神曲 浄火篇」第三十一曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
煉獄の山は、罪を浄化するという場なんですが、ついに主人公ダンテがまさにそれを行います。最愛の人ベアトリーチェにたいして、罪の告白をするのでした。
ダンテは、地獄篇にて鬼たちの行う罰があまりにも過酷すぎて、それを見ているだけで気を失い続けていたのですが、この限度を超えた衝撃というのを、ベアトリーチェから受けて久方ぶりに主人公は気を失うのでした。ベアトリーチェは過去の不貞について厳しく責め立てるのでありました。
好きな相手から嫌われることほどつらいことは無いと言う感じなんですが、ベアトリーチェは、わたしの良き願いをなぜ叶えようとせずに裏切ったのかと責めるのでありました。
ダンテは偽りの快楽に惑ってしまっていたのだと正直に告白します。身まかった彼女を慕い、彼女の願いを忘れず、尊敬し続けるべきだった、という指摘がありここにダンテの倫理観があるんだと思いました。
悔やんだその涙に価値があったのだ、という天女の指摘に情緒があって良かったです。興味をお持ちのかたはぜひ神曲を読んでみてください。煉獄篇の終盤はじつに秀逸です。
眼を覚ましたダンテは天女たちから、レテ川の忘却の水で湯浴みさせてもらい、悪の記憶を消されるのでした。天女たちはベアトリーチェにこう言います。
「どうぞ、ほほ笑んでください。長旅をしてあなたに逢いに来た彼のために」
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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