神曲 天堂(10) ダンテ

今日はダンテの「神曲 天堂」第十曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回ダンテは、太陽天というところを旅しています。アルベルトゥス・マグヌストマスアクィナスが登場します。
 
 
ダンテはこの章で、宇宙の偉大さを語るんですが。13世紀末に生きたダンテは、宇宙のことをこんなふうに述べています。「自然のきわめて巨きな家来である、宇宙ぜんたい。天の光を、世界にあまねく広め、時を刻むもの。じょじょに日の出が早くなり、星々とあわさり、らせん状の軌跡をたどりつつ回転をつづけている」平川祐弘の現代語訳ではこう記されています。
 
 
 天の力を世界に刻し、
 その光により私たちのために時を刻む
 自然の最大の家臣は、
 先にふれた星々と合すると、
 刻々と日の出が早くなる
 螺旋状の軌跡を辿りつつ回転を続けた。
 
 
山川丙三郎の翻訳では、こうなんです。
 
  
自然の最(いと)大いなる僕(しもべ)にて、天の力を世界に捺(お)し、かつ己が光をもてわれらのために時を量(はか)るもの

わがさきにいへる處と合し、かの螺旋(らせん)即ちそが日毎ひごとに早く己を現はすその條(すぢ)を傳ひてめぐれり
 
 
何とも言えず、すごい詩だなあと思いました。ダンテは、宇宙のありさまを、人々の生の営みの歴史と結びつけて描き、太陽をひとつの到達点として記しています。ダンテはベアトリーチェによって、善から次の善へと運ばれてゆき、辿りついた太陽天は、もはや色彩さえ認識できない、光の世界です。
 
 
それから、ダンテは三段論法のことを述べていて、ちょっといろいろ三段論法の誤謬について調べていました……。



 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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