スポーツ・文学・政治 坂口安吾

今日は坂口安吾の「スポーツ・文学・政治」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
最近、リザードスクワッドというハッカー集団の活動記録をネットで読んでいて、彼らは無血のネット犯罪を行って現在次々に逮捕されているわけなのですが、どうにもこの集団に興味を持ちました。クリスマスにソニーとマイクロソフトのサーバーを、稚拙な手段で破壊して商機と家庭用ゲーム環境を妨害し、あらゆるゲーマーからさんざんけなされていたんですが、1月1日の新年に、彼らは自身のサイトにこういう歌のリンクを貼ってるんですよ。(歌の日本語訳はこちら
 

 
リザードスクワッドという名前自体が、このThe Celebration of the Lizardという歌からとられたようです。それで、技術力はないんだけど、つぎつぎにネット犯罪を行って捕まったり、高度なハッカーからハッキングを受けて、個人情報を全部暴かれたりしている。これは現代のアナーキストだなと思いました。
 
 
それで、坂口安吾はこの随筆で、本物のアナーキストというのがどういうものかというのを書いているんですけど、「アナーキストは最後の統一に通じている」ものだと書くんです。それがどういうものか、今ひとつ摑みかねたんですけど、坂口安吾は自作に登場させる架空の人物たちのアナーキーな人格を、チェーホフやポーの作品に重ね合わせて、そこにアナーキストのたどりつく、最後の統一というものが存在していると、「そういう人間のギリギリ結着の場所はむしろ文学の中」にある、って書くんです。
 
 
反政府とか、反社会というのに走っていって、ここから先は狂気そのものだけになっちゃうっていう、境界の所にいる人に、じゃあ狂人になるくらいなら、文学に入ってみたらどうなんだと、文学は救いをもたらしたりしないけど、ちょっと優れた文学を読んでみてくれと、坂口安吾は書いています。「チエホフなどよんじゃどうですか、とね」と書いています。チェーホフです。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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