海潮音(13) 上田敏

今日は上田敏の海潮音その13を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は、ダンテの詩なんですが、ダンテといっても、「神曲」や「新生」を書いた文学者のダンテ・アリギエーリでは無いです。ダンテ・ロセッティーという名前の画家の作品です。ロセッティーは、同じ名を持つダンテ・アリギエーリを尊敬していて、新生に登場するベアトリーチェを描いているんです。ロンドンのテート・ギャラリーに所蔵されている、この絵です。
 
 
Dante_Gabriel_Rossetti_Beata_Beatrix+ ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ作 ベアタ・ベアトリクス 1863年頃
 
 
なぜ、ダンテ新生のベアトリーチェをこんなに美しく描いたのかというと、ロセッティー自身の人生に於いても、ダンテアリギエーリと共通する経験があったから、のようなんですよ。それを知って、この絵がますます好きになりました。
 

この海潮音という詩集では、ロセッティーの恋の歌が掲載されています。ちょっと難しい翻訳なんですが、「春の貢」という詩の風景描写が、恋人への心情と共鳴していて、美しかったです。こんな詩です。
 
 
仰ぎてまなこ閉ぢ給へ、いざくちづけむ君が面、
水枝みづえ小枝こえだにみちわたる「春」をまなびて、わが恋よ、
温かきのど、熱き口、ふれさせたまへ、けふこそは、
ちぎりもかたきみやづかへ、恋の日なれや。
 
…………
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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