坊っちゃん(2) 夏目漱石

今日は夏目漱石の「坊っちゃん」その(2)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
悪童だった少年が大人になって、東京からとおい四国(作中には地名が明記されていませんが、愛媛の松山)にまで引っ越していって、中学の先生をするところから、第二章がはじまります。しょっちゅう難字を多用する漱石にしては、ずいぶん判りやすくて読みやすい小説で、だいたい対象年齢は小学校高学年あたりというつもりで書いたのかなあ、と思いました。
 
 
wikipediaに、ピカレスク小説とはなにかを書いたページがあって、読んでいておもしろかったです。
 
 
作者の漱石は英語の先生で、やたらと頭の良い人で、じっさいに松山で先生をしたことがあるわけですが、この坊っちゃんの主人公のように、やんちゃだったのだろうか、と思って調べてみたんですが、正確なところは判りませんでした。判ったのは、若い頃は、よく授業をサボったり、親友の正岡子規と落語を見にいったり、当時ほとんど知られていなかったベースボールをしたり、というところあたりまででした。当時、野球をやっている人はほとんどまったく居なかったそうで、現代で言うとドローンの映像撮影に夢中、という感じなんでしょうか。
 
 
坊っちゃんの主人公みたいに、幼い頃にナイフごっこをしたのか、兄弟のひたいにものを投げつけて流血さわぎを起こしたのか、というのは僕は発見できませんでした。まあたぶん、似たことをやったんでしょうけど。
 
 
第二話目からいきなり、タヌキみたいな校長先生と、赤シャツをきた教頭が登場します。それから、筋骨隆々の怪僧みたいな山嵐が、坊っちゃんに近づいてきます。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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海潮音(17) 上田敏

今日は上田敏の「海潮音」その17を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は、アンリ・ド・レニエの作品です。鬱憂の森をえがいた詩で、ダンテ神曲『地獄篇』の第一文目に共通するような描写でした。ダンテの神曲の冒頭には、こう記されています。
 
 
われ正路を失ひ、
人生の覊旅半にあたりてとある暗き林のなかにありき
あゝ荒れあらびわけ入りがたきこの林のさま語ることいかに難いかな、
恐れを追思にあらたにし
いたみをあたふること死に劣らじ、
されどわがかしこに享けしさいはひをあげつらはんため、
わがかしこにみし凡ての事を語らん
 
 
アンリ・ド・レニエの「銘文しるしぶみ」にはこう記されています。


高樫たかがし寂寥せきりようの森の小路よ。
岩角に懈怠けたいよろぼひ、
きり石に足弱あしよわ悩み、
歩むごと
きしかたの血潮流れて、
木枯こがらし颯々さつさつたりや、高樫たかがしに。
ああ、われみぬ。
 
 
上田敏の翻訳は、なにか非常に独特な音の響きの調節があって、今回は
高樫たかがし寂寥せきりようの森の小路よ。」
赤楊はんのき落葉らくようの森の小路よ。」
金色こんじき砂子すなごの光」
というように、「…の…の」という音の響きの繰り返しが、印象的でした。
 
 

 
 
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坊っちゃん(1) 夏目漱石

今日は夏目漱石の「坊っちゃん」その(1)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
小説としていちばんのめり込める作品は漱石の「虞美人草」だ、という話を聞いたことがあって、これから虞美人草を読んでみたいんですが、もう少しちゃんと漱石の作品と時代を理解してから読んだほうが、面白いはずだと思って、先に代表作を読んでゆくことにしました。今回から、初期の作品「坊っちゃん」を1章1章読んでゆこうかと思います。
 
 
漱石は、源氏物語と同じように、主人公の名前を明記しないことが多いんですが、今回も名前が無いです。しいて言うと、坊っちゃんで、そいつはいわゆるもともとは悪ガキで、それでいつのまにか先生になるんですが、それでもやっぱり、昔のまんまの悪さをどうどうとやってゆく、という話です。
 
 
たたみかけるような文体というのがあって、ずいぶん現代的な小説だなあ、と思いました。飛びおり、遊び、大けが、弱虫、きずあと、ナイフ、盗み、いたずら、と単語だけ取りだしてみても、なかなかパンクな悪童小説です。本文に、こう書いています。
 
 
  ただ懲役ちょうえきに行かないで生きているばかりである。
 
 
なんだか、「坊っちゃん」の再読をしていて、トレインスポッティングという映画を思い出しました。
 
 
この悪童を、母親代わりに育ててくれた、清というお婆さんが居ます。この二者の関係性の描写がじつに良かったです。
 
 

 
 
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小説家の俳句 萩原朔太郎

今日は萩原朔太郎「小説家の俳句 俳人としての芥川龍之介と室生犀星」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
最近、素人俳句に興味があって、中日新聞社がやっている「平和の俳句」というサイトがあって、これに何となく投稿をしています。興味のある方は、ぜひグーグルで「平和の俳句」と検索してみてください。ヘタなので僕は入選していないんですが、詠むのがとにかくおもしろいです。なにか、ネットで俳句教室に通っている気分にさえなれるんですよ。しかも、無料ですし。文学に興味のある方は、ぜひ検索してみてください。毎日更新されているのがまた良いんです。
 
 
それで、俳句を作るには、とにかく2つの法則を守れば良くて「5・7・5」の17文字で作れば良い。それからできれば季語を入れる。無季の俳句というのもあるので、季語が入らない場合もあって良いんですけど、やはり俳句と言えば、季語を入れることによって、自然界に共鳴する感情を描きだします。
 
 
季語というのはどういうのがあって、それぞれの季語がどういう意味を持つのかを、詳細に解説しているサイトがあるんです。「季語・歳時記 一覧検索」というサイトがあるので、これさえあれば、季語はほぼ全て調べることが出来ます。
 
 
それから、一流の文学者はどういう俳句を詠んだのか、こんかい萩原朔太郎の評論文を縦書き化してみました。近代詩の代表である萩原朔太郎は、あの芥川龍之介の俳句を、どうもこれはじつに良くない作品だと酷評しています。小説家の作った俳句のたいていは、
 
  彼等の俳句には、芭蕉や蕪村の専門俳人に見る如き、真の打ち込んだ文学的格闘がなく、作品の根柢に於けるヒユーマニズムの詩精神が殆んどない。

と厳しい評を書き、とくに芥川龍之介は、小説家としては最高の作品を残した偉大な文学者だが、俳句は全然ダメで「彼のあらゆる作品的欠点を無恥に曝露したものだ」と断じています。芥川龍之介の、駄作と言える俳句に、ひじょうに的確に、ものすごくするどい突っこみが入りまくっていて、読んでいてびっくりする評論文です。
 
 
萩原朔太郎は、芥川龍之介の駄作をとりあげて、文学では何に注意すべきかを論じています。偉大な小説の数々を残した芥川龍之介の、詩や俳句は「観察の細かさと技巧の凝り性をてらつた句で、末梢神経的な先鋭さはあるとしても、ポエヂイとしての真実な本質性がなく、やはり頭脳と才気と工夫だけで造花的に作つた句」であり、また「造花的の美術品で、真の詩がエスプリすべき生活的情感の生々しい熱意を欠いて」おり「生活がなくて趣味だけがあり、感情がなくて才気だけがあり、ポエヂイがなくて知性だけがあるやうな」ものなんだ、と書いています。
 
 
たしかに、芥川龍之介の小説は、生身の生や、登場人物の生活やその生活感情というのが前面に押し出されているもので、それと比べると、芥川の俳句にはどうもコラージュ的な装飾品っぽさがただよっています。なんだかラブホテルのゴージャスなデザイン、のような気配があるんですよ。彼は詩人たろうとして詩人たり得なかった、それが芥川龍之介という文学者の悲劇そのものであった、と萩原は評しています。
 
 
ちなみに、萩原朔太郎は芥川の全集にはたったの80句くらいしか俳句が無い、と書いていますが、これはじっさいには1100余句ほどあります。くわしくはこちらをご覧ください。
 
 
それで、じゃあ萩原朔太郎はどういうところを重大視しているのかというと、本文には、どのように高度な現場にあっても「本質には自然人的な野生や素朴をもつもの」が詩人なのだ、と書いていました。あっ、たしかに現代詩人を見てもそれはそうだ、と思いました。
 
 

 
 
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草枕(13)夏目漱石

今日は夏目漱石の「草枕」その13を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
草枕は、今回の第13章で完結です。次回から、漱石の『虞美人草』を読んでゆこうかと思います。
 
 
病身の正岡子規が、従軍記者となり、日清戦争末期の取材に出かけるために、軍と行動をともにする、そういう選択をした、そこのところを、今回、漱石は物語に落とし込んで、描いているように思いました。山奥の、何も起きないはずの土地にまで、日露戦争という、大きな現実が入りこんでくると言う描写でした。
 
 
舟のシーンが印象的で、漱石の友人であった森鴎外の『高瀬舟』(1916年・作)と共通する描写があるように思いました。
 
 
漱石の求めた非人情、義理や人情から解放された心もち、というものが、やっと目に見えて物語に現れてきたように思えました。どのような状況であっても、そのすぐそばに、なにか安らかなものが存在している、という描写があって、美しかったです。女は、わたしの顔を、絵にしてみてください、と言うのでした。それぞれにゆくところがまるで異なるのに、同じ舟に乗って、しずかに話しあっている、というのがじつに文学的な情景だなあと思いました。
 
 
ここから先は、完全にネタバレなので、今からはじめて草枕を読み終える予定の方は、読まないでほしいんですが。ビルケナウ強制収容所へと続く線路であるかのように、不吉な文明の象徴が描かれていて、読んでいるだけで顔が蒼くなりました。原文はこうです。
 
 
  余は汽車の猛烈に、見界みさかいなく、すべての人を貨物同様に心得て走るさまを見るたびに、客車のうちにめられたる個人と、個人の個性に寸毫すんごうの注意をだに払わざるこの鉄車てっしゃとを比較して、――あぶない、あぶない。気をつけねばあぶないと思う。現代の文明はこのあぶないで鼻をかれるくらい充満している。おさき真闇まっくら盲動もうどうする…………
 
 
スタンドバイミーや宮沢賢治の銀河鉄道のように、ゆたかな旅路へと導いてくれる線路ではなく、まさに破滅へ向かう鉄道が存在しうることを、1906年ごろにすでに描いていたというのが衝撃でした。女は、愛しさからか、兵にとられる男に「死んできなさい」と、ひどいことを言う。しかし、その女の表情には、あはれ以外のなにものでもないものが宿っていた……。
 
 
漱石は、作中で、フランス革命と、イプセンと、個人の革命について、論じていました。
 
 

 
 
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海潮音(16) 上田敏

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たそがれ、というのがしめやかである、とロダンバック(ジォルジュ・ロオデンバッハ Georges Rodenbach)は記します。古典的な詩で、「夕暮がたのしめやかさ」という言葉がリフレインされます。この繰り返しが印象的で、暗い記憶が美しく描かれていました。
 
 
ロダンバックは、ベルギーからパリにやって来た詩人で、ボードレールが大好きで、マラルメと交流があったそうです。このサイトに、詩人のくわしい解説が載っていました。
 
 

 
 
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草枕(12)夏目漱石

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漱石のじつに奇抜な芸術論が、画家の名を借りて展開されているんですが、なんとも面白いです。出来上がっているものが稚拙でしかなく、夜に鳩が飛ぶものだと思い込んでいたような人であっても、なにかを創作していて自分で満足をし十全である、という状況を得ることが出来るのならば、それは芸術家として、満ちたりている、と言うんですよ。
 
 
まだ言葉をほとんど発していない詩人は、詩人として完璧である、とでも言うのか。ちょっと説明が、原文と乖離しすぎていてあれなんですが……、もし興味がおありでしたら、今回の12章の冒頭だけは、ぜひちょっと再読してみてください。
 
 
正確には漱石は、ワイルドの『獄中記』に記された「キリストは、最高の個人主義に生きた、一人の芸術家であった」という劇的な考察のことをとりあげつつ、書いています。
 
 
たとえ技巧の鍛練を積みまくっていても、やたらなやっかいごとに追い回されているような状況だったら、どうも画家とは言えないな、と主人公は思うんであります。厭世的な主人公なんです。
 
 
それで、主人公はいったいどういう絵のことを好んでいるのか、想像してみて、やっぱり村山槐多の『尿いばりする裸僧』のような作品のことかなと、思いました。
 


あるいは、仙厓義梵の「○△□図」のような画境のことを言っているのかも知れない、と思いました。
 
 
主人公は、描く前にこそ、画境というのがありうるんだと、思っているのであります。それから主人公は、遠くのほうで那美さんと見知らぬ男が、なにやら不可思議な話し合いをしているのを、映画の美術監督のようなまなざしで、じっとみています。どうも離縁したもと夫だったわけなのですが、そういうのを眼からだけで見ている、というのが映画的でした。
 
 

 
 
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