ファウスト(7) ゲーテ

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今日はゲーテの「ファウスト」その(7)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、メフィストフェレスは若返りの秘薬を調合している魔女のもとへファウストを連れてゆきます。悪魔なのにですね、メフィストフェレスは自然な長生きの方法を説いたりするんですよ。「小さな領域を作って畑仕事をし、自給自足の暮らしをすれば長生きできますよ」とかじつに現実的なことを言うんです。そうしてそういうことができないのなら、魔女から秘薬をもらって若返ることです、と言います。
 
 
魔女の家には不可思議な獣たちが住んでいたりしてじつに映画的な設定なんですよ。見たことの無い舞台劇を文字で読むってなにかおもしろいです。ほとんどセリフだけの本なのになんでこうイメージが広がるんでしょうか。ガラスで象った世界の玉というのが登場するんですが、その存在感がすごいんですよ。ファウストはこの魔女の家で、もっとも美しい女性に出逢います。これがじつに謎めいた存在なのであります。
 
 
メフィストフェレスのすすめで、老学者ファウストは魔女の薬を飲み、ついに若き日の己自身に生まれ変わります。ちょっと魔術的で荒唐無稽な展開が続くんですが、なにせ作者がゲーテなので、魔女や悪魔のセリフのいちいちが知的でかっこ良いんですよ。若返りの薬が効いてきた主人公に、悪魔はこう囁きます。
 
  
これから高尚な懶惰(らんだ)の価値を分からせて上げる。
今にあなたの体の中で、愛の神が動き出して
折々跳ね廻るのを、面白くお感じになるのだ。


 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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