ファウスト(22) ゲーテ

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今日はゲーテの「ファウスト」その(22)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、ついにワルプルギスの夜が描かれたわけなんですが、すごい描写でした。闇に沈んだ峠をゆく主人公の周囲を、悪魔や鬼火や魔女が跋扈するというシーンなんですが、壮観でした。この物語は詩のつらなりで構成されているんですが、この夜の詩というものの迫力に圧倒されました。ゲーテは自然界の描写をするときがすごいんだと思います。こんな描写です。
 
 
石を繞(めぐ)り、草を穿(うが)ちて、
広き川、狭き川流れ落つ。
聞ゆるは戦(そよぎ)か。歌か。
(あめ)にある心地せし日の
優しき恋の歎の声か。
あはれわれ等、何をか願ひ、何をか恋ふる。
さて過ぎぬる世の物語と
谺響(こだま)の声と響き来ぬ。
 
 
ワルプルギスの夜というのは、wikipediaにも載っているけっこう有名な祭りのようで、ドイツでは「魔女の夜」とされていて峻険なブロッケン山で魔女たちが行ったとされる祭りのことだそうです。五月祭前夜に悪魔たちが神々とお祭り騒ぎをするものだそうです。事実と言うよりも伝説というかなんというか。ドイツでは現在でも、ハロウィンの夜のトリックオアトリートのように若者たちが深夜にいたずらをすることもあるそうです。
 
 
このあまたの悪魔が集うワルプルギスの夜にですね、恋人のグレエトヘン(またの名をマルガレエテ)がなぜか現れるんですよ。悪魔は、それは幻だと告げます。その瞳をよく見ていると、まるで幽霊の瞳のようで、たしかにグレエトヘンにうりふたつの別人なのでした。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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