サンタクロースはいるんだ ニューヨーク・サン紙社説

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今日はニューヨーク・サン紙社説の「サンタクロースはいるんだ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはフランシス・ファーセラス・チャーチという人が1897年のクリスマス頃に書いた文章です。ニューヨーク・サン社の新聞記事なんですよ、これ。クリエイティブコモンズで公開されていたので明かりの本でも紹介してみます。
 
 
自分は今年プレゼントを贈ったりもらったりすることのないクリスマスを過ごすんですが、クリスマスプレゼントがどれくらい特別なのか暇なので計算してみました。「今日がたまたまクリスマスで、しかもすてきなプレゼントをもらえるorあげる」という日をすごす確率は最高に運がいい人でも0.3パーセント未満で、運が悪い人では0.01パーセントくらいだなという計算になりました。最高でも100回。最低でも3回はそういう日がたぶん来るでしょうというでたらめな計算です。それから暇なのでwikipediaでサンタクロースについて調べてみました。日本でサンタクロースのイラストがさかんに使われるようになったのは今からだいたい100年くらい前だったそうなんです。
 
 
このエッセーで、幼い子どもが「サンタクロースっているの?」と聞いているんですよ。それに新聞記者が「サンタクロース? いるいる!」って答えています。ウィトゲンシュタインという哲学者が提示した、論理空間というのを思いだしました。こんなのです。
 
 
世界…………現実に成立していることの総体
論理空間……可能性として成立しうることの総体
 
 
論理空間では、サンタクロースはもちろん居て、クリスマスには幼い子が眠っている間にくつしたの中にプレゼントを入れてゆくんですよ。ところでウィトゲンシュタインによれば「サンタクロースはどこにも居ない」という論理空間は想定できないそうなんです。
 
 
ウィトゲンシュタインの哲学書にはこう書いてあります。【論理空間上「ない」という構成要素は除外される】ここがウィトゲンシュタイン論理空間の独特でおもしろいところなんですよ。論理空間は考えられることならなんでも存在する場所なので「白いカラスなんていない」とか「この教室にはカバがいない」という言説は論理空間には存在できない。論理空間は可能性があることをすべて受け入れるという非常に厳密な場なんです。たとえば【あのランプの明かりは灯っているけど、このランプの明かりは灯っていない】というごくありふれた記述は、論理空間ではありえなくて【あのランプに明かりが灯っている】という厳密な記述に置き換えられてゆくんです。
 
 
ウィトゲンシュタインは「これらは存在するが、あれは存在しない、と語ることはできない」ということを告げていてこの問題を詳細に語る哲学書を記しているんですよ。もし哲学がお好きならば、ウィトゲンシュタインの論理哲学論考を読んでみてください。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
http://akarinohon.com/center/there_is_a_santa_claus.html
(約5頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキスト版はこちら
 
 
 
 




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