ファウスト(34) ゲーテ

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今日はゲーテの「ファウスト」その(34)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、妖しげな怪物達が集まる迷宮のその奥に、美しい泉と女たちの姿を発見したファウストは、こんなふうに語りました。
 
 
 百(もも)の泉が八方から集まって
 浴(ゆあみ)の出来るように、浅く窪んだ、
 清く澄み切った池になっている。
 健かな、若い女等の手足が
 水鏡に映って、二重に、
 目を悦ばせてくれる。
 そして女等は中善く、楽しげに浴びたり、
 大胆に泳いだり、こわごわ渉ったりしている。
 
 
ファウストは人首馬身のヒロンにであうんですが、ファウストはこの神話上の登場人物を尊敬していてあなたは偉大な教育者だと伝えてから、こう語ります。
 
 あなたは草木を一々知っていて、
 その根ざしを底の底まで窮めて、
 創(きず)を癒やし、病人を救って遣られる。
 
薬草について語っています。ヒロンはもっとも美しい女ヘレネがかつてどこへ行ったかを語ります。それから、医術の神・アスクレーピオスの娘マントオについての話をします。この娘マントオはいつも祈りをささげているんですが、ある日、父にこう言います。
 
 
 どうぞお父う様の御威徳で、
 医者共の夢を醒ましてお遣になって、
 大胆に人を殺すことをお廃(よ)させなされて
 下さい——
 
 
この娘のもとへゆけば、病は忽ち治るだろうとヒロンが告げると、ファウストは病を治すなどというつもりは無いんだと言うんですよ。ゲーテの物語は、ひとつひとつの挿話にも、衝撃を受けるような内容が記されていて、読んでいてうなります。ファウストはマントオに対面し、ついにもっとも美しい女ヘレネに出逢う機会を得ます。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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