処刑の話 フランツ・カフカ

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今日はフランツ・カフカの「処刑の話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これはカフカ作品の中でも不条理さが徹底していて、かなり不気味なもので、ダークな小説が好きな人なら確実に引き込まれる内容だと思います。このほかに「変身」や「」があります。
 
 
癌治療という名目で、長生きできるはずの子どもたちを次々に殺してしまう最先端の病院というのが、作中の無慈悲で無思考な軍人の姿とオーバーラップしました。カフカは記します。
 
 
 旅人は考えた。
 よその国の事情に大きく介入するとなると、たいへん慎重にならなければならない。
 自分はこの流刑地の住民でもなければ、この流刑地の宗主たる国の国民でもない。
 もしこの処刑を厳しく非難したり、実際に妨害したりしようものなら、こう言われるに違いない。
 このよそ者が、黙ってろ。
 
 
続けてカフカはこう書くんです。この制度が不当で、この処刑が非人道的であることは、疑いようのないことだ。
 
 
カフカは「旅人」のみが持つ独特な距離感と倫理性をあざやかに描きだします。三好達治の詩の一節「されど 汝(なれ)は旅人 旅人よ 木蔭に憩え 冷たき石にも 憩えかし」を思いだしました。
 
 
物語の中盤、旅人がいったいどう行動するのか判らず、固唾をのむシーンがあって引き込まれました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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