神曲 浄火(3) ダンテ

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今日はダンテの「神曲 浄火篇」第三曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ダンテは自分以外に影がささないことを知って不安を感じます。煉獄に集まる彼らはみな、とっくの昔に現世には居ないのでした。師はこの不安に気づいて「私の身体はナポリに埋葬されている」と述べます。ダンテは、死者にも痛みや暑さや寒さを感じることが出来ると、物語上に記しています。
 
 
師は、なぜ死者にも思いがあり続けるのかについて、それは人知を超えた神秘であると教えます。人があらゆることを理解することは不可能で、人にとって理解不可能な領域が果てしなくあり、人の知性には限界があるということを伝えます。このあたりは、ウィトゲンシュタインの論理哲学論考の終盤に近しい内容で、読んでいておもしろかったです。
 
 
地獄篇でのおぞましい事態の連続とは異なり、煉獄では険しい道のりであっても、不意の不幸が訪れないのがなんとも素晴らしいなと思いました。
 
 
煉獄の人々は、おもに幸福のうちに生を終えたわけなのですが、中には遺体が埋葬されぬまま川辺で亡骸となっており魂だけが煉獄を訪れた死者や、自分の犯した多くの罪について自覚的な人々も、この煉獄に数多く居るのでした。彼らは不遜に生きた時間の三十倍を、この煉獄の山で過ごさねばならない。小説家になろうとしてなれない人たちみたいな感じかなと思いました。ここでは、生きている人々の祈りによって、その魂を浄化されるそうです。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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