今日は田山録弥の「石窟」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは田山花袋(録弥)の作品です。けわしい山の上にある、とてつもなくおおきな岩を削っていってできた石刻の仏像を見て歩く二人の男。これを創りあげたもののことを想像すると、感動せずには居られないという話です。そういえば、山道の石段をのぼっていて、登るだけでも大変なのに、この手作りでしかない石段の石を、一つ一つ削りだして山道に埋めていった人はどれだけの苦労をしたんだろうかと想像すると、もう気が遠くなるなと思ったことがあります。
田山花袋はそれから、親しかった異性との関係を築き損ねたことを、親密な時間を作れなくなってしまったことを悔やむ男たちを書いてゆきます。田山花袋独特の内容で魅了されました。自然を見て、歴史的な遺産を見て、それから自分のことについて考える、という一連の流れが完璧だなと思いました。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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