神曲 天堂(4) ダンテ

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今日はダンテの「神曲 天堂」第四曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ちょっと予想外なことに、天堂では、哲学や倫理について論じ合うということがはじまりました。プラトンの思想が登場します。
 
 
詩人と哲学者との対話、という感じなんです。おもしろいのは恋人ベアトリーチェがプラトンたち哲学者の代わりにものごとを語る、というところです。詩人は哲学を極めたベアトリーチェにこう問うんです。「よき願いを持つものがなぜ暴力によって阻まれてしまうのだろうか」
 
 
ベアトリーチェは、たとえ暴力を受けるようなことになっても、善き意志というのは消えることはない、と説きます。一時的な苦戦ということはあっても、火が弱まることが千回あっても、良き意志が亡びると言うことはありえない。暴力に巻きこまれ意志が薄弱となったならば、逃げるという権利がある、と言う指摘に納得しました。しかしあらゆる悪から完全に脱して目的へ向かえるような、堅固な意志というのは残念ながらめったに存在しないのである、と導女ベアトリーチェは述べるのでした。
 
 
なぜ良き人たちが、明らかな悪の行いへと追いつめられてしまったのか? と主人公ダンテは問います。この謎について、古典哲学と聖書を交えて、導女は語るのでありました。ダンテは話しを聞いて、すっかりと落ちつきを取りもどしたのでありました。まさかダンテの本を読んでいて、哲学書を読みたくなるとは思いませんでした。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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