神曲 天堂(9) ダンテ

FavoriteLoadingお気に入りに追加

今日はダンテの「神曲 天堂」第九曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回、詩の言葉が印象に残りました。「天堂では悦びによって光が強まってゆき、世に笑顔の広がるかのようだ。しかし地上の人々は悲しさに染まり、たましいは闇を深くし、そうして影がひろがる」山川訳はこうです。
 
 
上にては悦びによりて、強き光のえらるゝこと、世にて笑のえらるゝ如し、されど下にては心の悲しきにつれて魂黒く外にあらはる
 
 
ダンテは天堂に住む魂にこう語りかけます。
 
 
「神は万物を見るが、天堂に居るあなたも、あらゆるものが見えるのでしょう。その君が、どうして私の願いを見てはくれないのだ?」
 
 
第九曲で登場する魂は、じつに個性的なもので、かつて生きていた頃に恋と情愛というものをたいへんに盛んに燃やしていたと言うんですよ。そういう者であっても天堂に入れば、みなおだやかに微笑をしていると。私の罪はもはや念頭に思いうかばないから、罪に涙することも無いのだ、とおっしゃられるんであります。どこの政治家やねんと、思うんですが。
 
 
「はじめて神にそむき、ねたみによって歎きを残した人々の建てた、あなたがたの街。それは呪いの花を生んで、散らした。呪われた花は、牧者をオオカミに化けさせ、小羊をさまよわせた……」
 
 
やはり天堂にいる人々が語りかける、日本語訳の、詩の言葉というのが美しいです。山川訳でどうぞ。
 
 
はじめて己が造主(つくりぬし)に背(そむ)き、嫉(ねたみ)によりて深き歎きを殘せる者の建てたりし汝の邑(まち)

(のろひ)の花を生じて散らす、こは牧者を狼となして、羊、羔(こひつじ)をさまよはしゝもの




 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/dante3_09.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)

★シンプル表示の縦書きテキストはこちら 横書きはこちら
 
 
全巻通読はこちら
https://akarinohon.com/dante/
 






明かりの本は新サイトに移行しました!

URLの登録変更をよろしくお願いいたします。



明かりの本 新サイトURL

https://akarinohon.com

(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)

appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。











 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入 





 


Similar Posts:

    None Found