神曲 天堂(19) ダンテ

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今日はダンテの「神曲 天堂」第十九曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
天堂篇もいよいよ終盤にさしかかってきて、ますます高い知性の登場人物というのが出てきます。その新たな登場人物に、ダンテは重大な質問をし続けるのです。ちょっと哲学書っぽい設定でもあるなと思いました。
 
 
今回はローマ皇帝とも関わり深い、巨大な鷲の魂というのが現れます。ダンテの今回の疑問は、キリスト教を知らぬ善人と、キリスト教の信仰をしつつ明らかな悪行をしつづけてきた者たちとの、この二者がのちにどのようになるか、という問題です。異文化と、内部の腐敗の問題を説いています。
 
 
おおきな鷲は、こういうことを述べます。異教徒がみなすべからく全否定されるようなことは無い、と。たとえキリストを知らぬものであっても、その者が生きている頃に悪をなさない誠実な人であったなら、死後に過酷な裁きを受けるようなことは無く、逆に悪業を積み重ねてきた「キリストの名を叫ぶもの」は、裁きののちに、キリストから極端に遠ざけられる、ということを記しています。
 
 
あまたの魂があつまって、美しい鷲の姿になる、この巨きな鷲の登場シーンに迫力がありました。山川訳ではこうです。
 
 
うるはしき樂しみのために悦ぶ魂等が相結びて造りなしゝかの美しき象(かたち)は、翼を開きてわが前に現はる

かれらはいづれも小さき紅玉が日輪の燃えて輝く光を受けつゝわが目にこれを反映(てりかへ)らしむる如く見えたり
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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