神曲 天堂(31) ダンテ

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今日はダンテの「神曲 天堂」第三十一曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ついにダンテ神曲も、残すところあと3回となりました。祝福された人々は、天においては、まっ白な薔薇のように中空に並んでいるのであります。人々は花のようで、天使は花々をゆきかうミツバチのように描かれるので、ありました。
 
 
天堂の導き手であるベアトリーチェさえもが、ダンテを離れ、遙か上方の居るべき場にたたずみます。まさにクライマックスは近いなという感じです。
 
 
ダンテは、祝福された世界をぞんぶんに見渡し、喜んでベアトリーチェを見つめようとします。しかし、導き手である彼女はすでにダンテとの別れの段階に入っており天のはるか上方に位置している。それは深海から宇宙のはるか高みを見つめるかのようだったが、たしかにベアトリーチェはそこに居た。このきわめて遠いのに、はっきりと見えるという描写が、亡くなった女への正直な心情なんだろうと思い、感銘を受けました。
 
  
導女の代わりに、ダンテに呼びかけるのは、慈しみの父のような姿の、老人です。老翁は、ベアトリーチェの居場所を指し示します。そうしてダンテは、はるか天の高みにいるベアトリーチェに語りかけます。
 
 
「あなたは私を救うために、地獄の底までわざわざ来てくださった」ダンテが女に云うのでした。「あなたは、私を、奴隷から自由の身にした。あなたは私の魂を癒した」
 
 
生前、ベアトリーチェはごく普通の、淑女でした。なにか歴史的に特別な存在では無かった。しかしダンテにとってはどのような歴史的人物よりも重大な、なにものにもかえがたい異性だったのでした……。それからダンテは、聖母マリアを見つめます。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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