坊っちゃん(8) 夏目漱石

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今日は夏目漱石の「坊っちゃん」その(8)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
男は副校長の赤シャツを、どうも良からぬ奴だと考えている。マドンナの結婚話を破談にさせて横取りしようと企んでいるからであります。主人公はこう考えます。山嵐は一筋縄ではゆかない奴で、しかしどうも一本筋の通った男のようだ。するとやはり赤シャツの吹聴によって俺の認識が歪んでしまったのが、今回の一悶着の原因だろう、と坊っちゃんは想像します。本文はこうです。
 
 
  信用しない赤シャツとは口をきいて、感心している山嵐とは話をしない。世の中は随分妙ずいぶんみょうなものだ。
 
 
赤シャツにとって恋愛の障害だったうらなり君(古賀先生)が、遠くの山奥の村に、飛ばされてしまう。
 
 
夏目漱石の作品には、猫の眼が世間にみごとに入りこんでいったり、絵描きの美の視点が、戦争と別れの根本的なところをまのあたりにさせたりと、予想外のところから問題の中心に突っこんでゆく構造があるように思います。今回は、清おばあさんの考え方と、それから四国の下宿先で萩野のおばあさんという脇役が居るんですけれども、この人のものの見方が、予想外にずーっと伸びていって、物語の中心を動かしています。
 
  

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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